車にも「エコ」の波が押し寄せている。トヨタのハイブリッドカー・プリウスは新車販売台数でも絶好調。電気自動車(EV)も三菱自動車「i-MiEV(アイミーヴ)」を始め、各社の開発が進められている。そんな中、2輪車でも「電動スクーター」が普及のきざしを見せ始めている。来2010年には中小企業が販売攻勢に意欲をみせ、大手企業も参入する計画を明らかにしている。
電動スクーターは、電気自動車の2輪車版だ。動力源に充電式電池を用い、モーターで動く。通常の2輪車と違い、エンジンを搭載せず、ガソリンも不要なため、オイルやフィルターの交換などの手間もかからない。ほとんどが原付免許または普通運転免許で運転できる。
ペダルのついたモデルも
現在電動スクーターを積極的に販売しているのは中小企業だ。イーモービルは07年頃から新型の電動スクーター「カルマート」を販売している。最高時速が約50kmで、1充電での走行距離(航続距離)は最大で60kmと、ガソリンのスクーターとも遜色のないパワーと性能を備えている。
「来年は大々的に展開するつもりです。販売店・代理店などのチャネルを全国に増やしていきます」
と担当者は話す。整備が簡単なため、車の専門店でなくとも扱える。具体的には明かさなかったが、来年は家電製品を扱っているような「2輪車を売るのが意外と思えるような店」でも販売を始めるという。現在約18万円の価格も、学生など「エコ」に関心ある若い世代に興味を持ってもらえるよう「思い切った価格」に下げ、値ごろ感とともに攻勢をかける構えだ。
家庭用電源で充電できるスクーター「EV-R55」を09年3月から販売しているプロスタッフは、10年春から新しい電動スクーター「ミレット」を売り出す。ユニークなのは自転車のような「ペダル」がついているところ。
「万一バッテリーが切れたり、急勾配の坂道を登ったりする時のため、ペダルを付けました。足りないところを人が補おう、という発想です」(担当者)。
価格も13万円と手ごろで、しかも約59kgと軽量だ。
電池の値段が課題
そんな中、「東京モーターショー09」には、大手企業からも電動スクーターが出展された。ヤマハは「EC-03」「EC-f」「EC-fs」の3つのモデルを披露。そのうち「EC-03」は10年夏の発売が決まっている。
「通常、2輪車の展示にはコアなファンが多いのですが、今回のショーでは女性など新しい層にも興味を持ってもらうことができました」
と担当者は手ごたえをつかんでいる。また、ホンダからもコンセプトモデル「EVE-neo」が出展された。発売は決まっていないが、「一般向けの市販化を目的に開発を進めています」と担当者は語る。
次世代自動車振興センターの担当者は、普及への課題についてこう話す。
「充電池として使用されるリチウムイオン電池はまだまだ高価。これが量産されることで価格が下がり、かつ航続距離などの性能が上がれば、本当に手軽で便利な乗り物になると思います」
同センターの電気自動車等統計によると、電動スクーターの保有台数(推定値)は08年で6604台。10年に一気の普及となるか、注目だ。
2009年12月30日水曜日
2009年12月24日木曜日
豊田自動織機、太陽光発電によるEV・PHV向け充電ステーションを開発
豊田自動織機は24日、電気自動車(EV)や家庭用コンセントで充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)に、太陽光で発電した電力を供給することができるソーラー充電ステーションを開発したと発表した。
愛知県の豊田市役所や駅前など市内11ヵ所に21基の充電施設が設置される予定で、豊田市が導入するトヨタの次世代エコカー「プリウス プラグインハイブリッド」20台とともに、2010年4月から運用が開始される。
今回開発したソーラー充電ステーションは、太陽光発電システムと蓄電設備を備え、電力会社の商用電力系統とも連系している。蓄電設備の電力がなくなると商用電力から車両へ充電するため、天候や時間帯に関係なく安定的に充電を行うことが出来る。
豊田自動織機は、1990年代からトヨタの電気自動車用充電器の開発を手がけており「RAV4EV」や「e-com」などの電気自動車用充電器を開発している。
愛知県の豊田市役所や駅前など市内11ヵ所に21基の充電施設が設置される予定で、豊田市が導入するトヨタの次世代エコカー「プリウス プラグインハイブリッド」20台とともに、2010年4月から運用が開始される。
今回開発したソーラー充電ステーションは、太陽光発電システムと蓄電設備を備え、電力会社の商用電力系統とも連系している。蓄電設備の電力がなくなると商用電力から車両へ充電するため、天候や時間帯に関係なく安定的に充電を行うことが出来る。
豊田自動織機は、1990年代からトヨタの電気自動車用充電器の開発を手がけており「RAV4EV」や「e-com」などの電気自動車用充電器を開発している。
時刻:
17:09
2009年12月22日火曜日
スイスからEVスポーツコンセプトの進化形
スイスのProtoscar社は21日、2010年3月のジュネーブモーターショーに、コンセプトカー『LAMPO2』を出品すると発表した。昨年のジュネーブで公開したEVスポーツの発展形である。
Protoscar社は1987年に設立されたデザインエンジニアリング会社。ポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などともジョイント。2009年3月のシュネーブモーターショーでは、イタリア語で稲妻や閃光を意味するEVスポーツカーコンセプト、LAMPOを発表した。
2010年のジュネーブには、その進化形のLAMPO2を出品。軽量化やエアロダイナミクス向上に取り組み、市販を想定したコンセプトカーを提案する。
モーターはさらに性能アップ。フロントモーターが前輪、リアモーターが後輪を駆動する4WDで、最大出力354ps、最大トルク61.2kgmを発生する。2次電池は蓄電容量30kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は約200kmだ。4つの充電モードを備え、クイックチャージモードなら、100km走行分の電力を約10分で充電できる。0 - 100km/加速は5秒、最高速は200km/hの実力だ。
Protoscar社は、新型のイメージイラスト1点を公開。前作のLAMPO同様、2シーターのオープンスポーツとなるようだ。チューブラースチールのシャシーに、カーボンファイバーコンポジットのボディを組み合わせた軽量構造にも、いっそうの磨きがかけられると推測される。
Protoscar社は1987年に設立されたデザインエンジニアリング会社。ポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などともジョイント。2009年3月のシュネーブモーターショーでは、イタリア語で稲妻や閃光を意味するEVスポーツカーコンセプト、LAMPOを発表した。
2010年のジュネーブには、その進化形のLAMPO2を出品。軽量化やエアロダイナミクス向上に取り組み、市販を想定したコンセプトカーを提案する。
モーターはさらに性能アップ。フロントモーターが前輪、リアモーターが後輪を駆動する4WDで、最大出力354ps、最大トルク61.2kgmを発生する。2次電池は蓄電容量30kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は約200kmだ。4つの充電モードを備え、クイックチャージモードなら、100km走行分の電力を約10分で充電できる。0 - 100km/加速は5秒、最高速は200km/hの実力だ。
Protoscar社は、新型のイメージイラスト1点を公開。前作のLAMPO同様、2シーターのオープンスポーツとなるようだ。チューブラースチールのシャシーに、カーボンファイバーコンポジットのボディを組み合わせた軽量構造にも、いっそうの磨きがかけられると推測される。
BMW、「1シリーズクーペ」をベースとしたEVをデトロイトモーターショーで公開
BMWは、2010年にデトロイトで開かれる北米国際モーターショーで「1シリーズ クーペ」をベースにした電気自動車のコンセプトカー「BMWコンセプト・アクティブE」を公開する。
BMWコンセプト・アクティブEは、MINI Eに続き、BMWグループがプロジェクトiの一環として開発した2台目の車両となる。
BMWコンセプト・アクティブEには、専用に開発された新しい同期電気モーターが搭載される。最高出力は125kW(170bhp)で、最大トルクは250Nm。
蓄電ユニットには、BMWグループとパートナー企業のSBリモーティブ社が、当車両専用として共同で開発した新しいリチウム・イオン・バッテリー・パックを初めて採用。通常の内燃エンジン車で、これまでパワートレインと燃料タンクに使われていた空間には、蓄電ユニットが搭載される。
BMWで予想する性能値は、0-60km/h加速が4.5秒以内、0-100km/h加速が9秒以内。最高速度は約145km/h(リミッター制御)。1回の充電での航続距離は、MINI Eと同じく、条件次第で約160kmを見込んでいるという(FTP72サイクルによる航続距離は240km)。
BMWコンセプト・アクティブEは、MINI Eに続き、BMWグループがプロジェクトiの一環として開発した2台目の車両となる。
BMWコンセプト・アクティブEには、専用に開発された新しい同期電気モーターが搭載される。最高出力は125kW(170bhp)で、最大トルクは250Nm。
蓄電ユニットには、BMWグループとパートナー企業のSBリモーティブ社が、当車両専用として共同で開発した新しいリチウム・イオン・バッテリー・パックを初めて採用。通常の内燃エンジン車で、これまでパワートレインと燃料タンクに使われていた空間には、蓄電ユニットが搭載される。
BMWで予想する性能値は、0-60km/h加速が4.5秒以内、0-100km/h加速が9秒以内。最高速度は約145km/h(リミッター制御)。1回の充電での航続距離は、MINI Eと同じく、条件次第で約160kmを見込んでいるという(FTP72サイクルによる航続距離は240km)。
ボルボ、「C30」のEVをデトロイトモーターショーで発表
ボルボ・カー・コーポレーションは、2010年1月のデトロイトモーターショーで、ボルボ「C30」の電気自動車を発表する。
今回発表されるのは、2009年9月に発表したプロトタイプとは異なり、テスト車両を50台製造し内装・計器類をフル装備するとともに、バッテリーのパッケージングを見直している。
電気モーターはボンネット下に搭載。重量280kgのバッテリーは、乗員の居住空間やクラッシャブル・ゾーンから離すため、プロペラシャフト内と通常燃料タンクがある場所に設置する。さらに、モーターとバッテリーはカプセルに入れられ、強固なボディー構造で守られていると言う。これにより、従来のボルボC30と同等の安全性、快適さ、そして車内の広さを実現したとしている。
今回発表されるのは、2009年9月に発表したプロトタイプとは異なり、テスト車両を50台製造し内装・計器類をフル装備するとともに、バッテリーのパッケージングを見直している。
電気モーターはボンネット下に搭載。重量280kgのバッテリーは、乗員の居住空間やクラッシャブル・ゾーンから離すため、プロペラシャフト内と通常燃料タンクがある場所に設置する。さらに、モーターとバッテリーはカプセルに入れられ、強固なボディー構造で守られていると言う。これにより、従来のボルボC30と同等の安全性、快適さ、そして車内の広さを実現したとしている。
電気モーターは最高出力82kW(111bhp)で、0-100km/h加速は10.5秒。最高速度は約130km/hとなる。バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、充電時間は欧州の一般的な家庭用電源(230V、16A)で充電した場合8時間以下で、航続距離は150kmとなっている。
内装は、運転席正面の計器類が一新された。計器盤に表示されるのは速度と消費エネルギーのみ。これ以外のバッテリーの充電残量などの情報は、アイコンで表示される。
ボルボでは、次のステップとして2010年に工場でテストカーを生産、選ばれたドライバーに2年間運転してもらい、技術面だけでなく日常の使用方法についてもフィードバックを得る予定。またスウェーデン・エネルギー庁は、このプロジェクトに約19億5000万円の援助を行うとしている。
内装は、運転席正面の計器類が一新された。計器盤に表示されるのは速度と消費エネルギーのみ。これ以外のバッテリーの充電残量などの情報は、アイコンで表示される。
ボルボでは、次のステップとして2010年に工場でテストカーを生産、選ばれたドライバーに2年間運転してもらい、技術面だけでなく日常の使用方法についてもフィードバックを得る予定。またスウェーデン・エネルギー庁は、このプロジェクトに約19億5000万円の援助を行うとしている。
2009年12月11日金曜日
プリウスプラグインHV 価格は525万円、高価すぎてショック
年内に法人リースが開始される『プリウス プラグインハイブリッド』(プリウスPHV)の価格が判明した。税込価格は525万円、購入補助金を利用して386.4万円が購入価格となる。
プリウスPHVの補助金は、通常のハイブリッド乗用車に適用されるエコカー補助金ではなく、EVと同じクリーンエネルギー自動車導入補助金が適用される。
経済産業省からの委託でクリーンエネルギー自動車導入補助金を交付する団体である次世代自動車振興センターによると、プリウスPHV(DLA-ZVW35-BHXEB)の税抜きの車両本体価格は500万円、ベース車両との差額として算出された基準額が264万円、その半額の132万円が補助金として交付されるという。
モーターショーなどを通じてトヨタは、「PHVは、エンジンとモーターを併用することで電池の搭載量を減らすことができ、日常生活はEVとして使えていざというときのための航続距離も確保できる現実的な技術」として、EVに対しての優位性を説明してきた。ハイブリッド機構もモーターも、量販プリウスのものを流用するとしてきたが、この高価格はどこからきているのだろう。
「充放電を細かく繰り返すハイブリッドの電池と、大容量の放電と充電を長時間維持するEVの電池はまったく別の特性が求められる。PHVは思いのほか難しい」(トヨタエンジニア)というコメントがPHV化が安価におさまらなかった理由かもしれない。
「新型プリウス205万円ショック」とは逆の意味でショックとなった「プリウスPHV525万円」。エコカーの切り札として注目されたこの価格だが、ライバル社たちはひとまず胸を撫で下ろす結果となった。
トヨタ関係者によれば「リース販売の価格なので気にしない」そうだが、量産モデルの個人向け販売価格はいくらになるのか、今度は期待と不安が入り交じることになる。
プリウスPHVの補助金は、通常のハイブリッド乗用車に適用されるエコカー補助金ではなく、EVと同じクリーンエネルギー自動車導入補助金が適用される。
経済産業省からの委託でクリーンエネルギー自動車導入補助金を交付する団体である次世代自動車振興センターによると、プリウスPHV(DLA-ZVW35-BHXEB)の税抜きの車両本体価格は500万円、ベース車両との差額として算出された基準額が264万円、その半額の132万円が補助金として交付されるという。
モーターショーなどを通じてトヨタは、「PHVは、エンジンとモーターを併用することで電池の搭載量を減らすことができ、日常生活はEVとして使えていざというときのための航続距離も確保できる現実的な技術」として、EVに対しての優位性を説明してきた。ハイブリッド機構もモーターも、量販プリウスのものを流用するとしてきたが、この高価格はどこからきているのだろう。
「充放電を細かく繰り返すハイブリッドの電池と、大容量の放電と充電を長時間維持するEVの電池はまったく別の特性が求められる。PHVは思いのほか難しい」(トヨタエンジニア)というコメントがPHV化が安価におさまらなかった理由かもしれない。
「新型プリウス205万円ショック」とは逆の意味でショックとなった「プリウスPHV525万円」。エコカーの切り札として注目されたこの価格だが、ライバル社たちはひとまず胸を撫で下ろす結果となった。
トヨタ関係者によれば「リース販売の価格なので気にしない」そうだが、量産モデルの個人向け販売価格はいくらになるのか、今度は期待と不安が入り交じることになる。
2009年12月10日木曜日
ポルシェ カイエン ベースのEV
ドイツのRUF(ルーフ)社は7日、コペンハーゲンで開幕したCOP15(国連気候変動枠組み第15回締約国会議)において、『eRUFストームスター』を公開した。ポルシェ『カイエン』をベースに開発したEVで、SUVの電気自動車としては世界初となる。
ルーフ社はポルシェのスペシャリストとして知られ、ポルシェベースのコンプリートカーを数多く製作。ドイツでは正式な自動車メーカーとして認められている。ルーフ社は2008年10月、『911カレラ』をベースにしたEV、『eRUF911プロトタイプ』を開発。試作段階ながら、0-100km/h加速7秒以下、最高速度224km/hという性能を実現した。1回の充電で250 - 300km走行できる。
さらに2009年3月のジュネーブモーターショーでは、その進化バージョンの『eRUFグリーンスター』を発表。最大出力367psのモーターを搭載し、0-100km/h加速5秒、最高速320km/hのパフォーマンスを達成した。ちなみに、ベースとなった『911カレラカブリオレ』は、0-100km/h加速4.9秒、最高速287km/hである。
今回発表したeRUFストームスターは、911ベースのEV開発で得られたノウハウを、SUVのカイエンに応用したモデル。eRUFグリーンスターと同様、EVシステムはドイツの大手電子機器メーカー、シーメンスと共同開発された。
「eドライブ」と呼ばれるパワートレーンは、モーター、ジェネレーター、コントロールモジュール、リチウムイオンバッテリーを一体設計したもの。モーターは最大出力367ps、最大トルク96.9kgmと非常に強力なスペックを発揮する。2次電池はLi-Tec社製のリチウムイオンバッテリー。充電は400Vプラグに接続して、約1時間で完了する。
しかしこのeRUFストームスター、まだ実験段階車という印象だ。車体重量が2670kgと重いこともあり、0-100km/h加速は10秒、最高速は150km/h、最大航続距離は200kmと、911ベースのEVと比較すると、実用面で大きく見劣りする。
一方、本家のカイエンは3.6リットルV6ガソリン(290ps)搭載のエントリーグレードでも、0-100km/h加速8.1秒、最高速227km/hの実力。今後、ルーフ社ではこの性能を超えるべく、開発を進めることになるのだろう。
ルーフ社はポルシェのスペシャリストとして知られ、ポルシェベースのコンプリートカーを数多く製作。ドイツでは正式な自動車メーカーとして認められている。ルーフ社は2008年10月、『911カレラ』をベースにしたEV、『eRUF911プロトタイプ』を開発。試作段階ながら、0-100km/h加速7秒以下、最高速度224km/hという性能を実現した。1回の充電で250 - 300km走行できる。
さらに2009年3月のジュネーブモーターショーでは、その進化バージョンの『eRUFグリーンスター』を発表。最大出力367psのモーターを搭載し、0-100km/h加速5秒、最高速320km/hのパフォーマンスを達成した。ちなみに、ベースとなった『911カレラカブリオレ』は、0-100km/h加速4.9秒、最高速287km/hである。
今回発表したeRUFストームスターは、911ベースのEV開発で得られたノウハウを、SUVのカイエンに応用したモデル。eRUFグリーンスターと同様、EVシステムはドイツの大手電子機器メーカー、シーメンスと共同開発された。
「eドライブ」と呼ばれるパワートレーンは、モーター、ジェネレーター、コントロールモジュール、リチウムイオンバッテリーを一体設計したもの。モーターは最大出力367ps、最大トルク96.9kgmと非常に強力なスペックを発揮する。2次電池はLi-Tec社製のリチウムイオンバッテリー。充電は400Vプラグに接続して、約1時間で完了する。
しかしこのeRUFストームスター、まだ実験段階車という印象だ。車体重量が2670kgと重いこともあり、0-100km/h加速は10秒、最高速は150km/h、最大航続距離は200kmと、911ベースのEVと比較すると、実用面で大きく見劣りする。
一方、本家のカイエンは3.6リットルV6ガソリン(290ps)搭載のエントリーグレードでも、0-100km/h加速8.1秒、最高速227km/hの実力。今後、ルーフ社ではこの性能を超えるべく、開発を進めることになるのだろう。
2009年12月5日土曜日
プラグインHV、トヨタが11年末発売へ
トヨタ自動車は4日、家庭用電源で充電し、電気自動車としても走行できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2011年末から一般向けに発売する方針を明らかにした。
米国で年間約1万5000台を先行販売し、日本でも同時期に発売したい考えだ。価格は300万円台となる見通しだ。
世界の自動車メーカーが次世代エコカーの開発を競う中、トヨタは電気自動車より走行距離が長いPHVが主流になると判断。電気自動車より低い価格設定で普及を狙う。
トヨタが投入するPHVは高性能のリチウムイオン電池をフル充電すればモーターだけで約20キロ走り、電池が切れてもエンジンを併用するハイブリッド車として走る。
現行の電気自動車の走行距離(最長100キロ台)を上回る実用性を武器にエコカー開発で主導権を握る。
米国で先行発売するのは、カリフォルニア州がメーカーに対して販売台数の一定割合をエコカーとするよう義務づけている規制が厳しくなると見込まれているためだ。
米国で年間約1万5000台を先行販売し、日本でも同時期に発売したい考えだ。価格は300万円台となる見通しだ。
世界の自動車メーカーが次世代エコカーの開発を競う中、トヨタは電気自動車より走行距離が長いPHVが主流になると判断。電気自動車より低い価格設定で普及を狙う。
トヨタが投入するPHVは高性能のリチウムイオン電池をフル充電すればモーターだけで約20キロ走り、電池が切れてもエンジンを併用するハイブリッド車として走る。
現行の電気自動車の走行距離(最長100キロ台)を上回る実用性を武器にエコカー開発で主導権を握る。
米国で先行発売するのは、カリフォルニア州がメーカーに対して販売台数の一定割合をエコカーとするよう義務づけている規制が厳しくなると見込まれているためだ。
2009年12月4日金曜日
VWが超低燃費ハイブリッド・クーペを初公開
フォルクスワーゲンAGは、12月2日に開幕したロサンゼルス・オートショーで、ハイブリッド・システムを搭載したコンパクト・クーペのコンセプトであるUp! Lite(アップ!ライト)コンセプトを世界初公開した。
このコンセプトカーは、2011年末から世界中で発売予定の次世代スモールカー・シリーズ“ニュースモールカーファミリー”をベースに開発した、4人乗りのハイブリッド3ドア・クーペ。“ドイツが誇る自動車エンジニアリングの結晶”と、VWは公言している。
ボディサイズは、全長3.84m、全幅1.60m、全高1.40m、ホイールベース2.45mで、新型ポロよりひとまわりコンパクト。ボディにはアルミや高張力鋼板、カーボンを効率的に使用し、優れた衝突安全性を実現しながら、わずか695kgという車輌重量を実現した。
アルミの塊から削りだしたようなリキッドブルーメタリックのエクステリアは、ドアミラーの代わりに小型のカメラを装備。また、エンジン冷却の必要に応じてラジエターグリルが自動開閉するアクティブ・サーマル・マネジメントを採用し、Cd値0.237という極めて優れた空力性能を達成した。
ハイブリッド・システムは、9月にフランクフルトショーで公開されたL1にも搭載されていたものをベースにした、最高出力51ps/1800~2250r.p.m.、最大トルク12.2kg-mのアイドリングストップ機能付き新開発0.8リッター2気筒直噴ディーゼル・ターボの0.8TDIと、スターターモーターや回生ブレーキ、オルタネーターとしても作動する14ps、7.1kg-mの電気モーター、新型ポロにも採用されている7段DSGで構成。システム合計最高出力は65psだ。バッテリーはリチウムイオン・バッテリーを搭載している。
加速時には、モーターがエンジンをアシスト。減速時にはエンジンが停止するとともに回生ブレーキが作動し、リチウムイオン・バッテリーを充電する。短距離であればモーターのみによるEV走行も可能だ。
この結果、Up! Liteコンセプトは、0~100km/h加速12.5秒、最高速度160km/hという実用上十分な動力性能を確保しながら、ハイウェイモードで 40.1km/リッターという超低燃費と、わずか65g/kmという極めて少ないco2排出量を達成している。
室内は、コンパクトなサイズながら大人4人の居住スペースを確保。前席が前方に移動するイージーエントリー機能により、後席への優れたアクセスを実現した。また、リアシートがワンタッチで折り畳めるイージースイッチを装備した。
装備面では、エアコンやインターネット接続機能、携帯電話、AV機能、オンボードコンピューターなどをタッチスクリーンで集中コントロールする先進的なインフォテイメントシステムを搭載。LEDリアコンビランプやアルミとカーボンを組み合わせた18インチ・アルミホイールも採用している。
さらに、夏場の駐車時に、車内の熱気を車外へ放出するパッシブ・パーク・ベンチレーションも採用。エアコンへの付加低減を図っている。エアバッグやESPも装備し、高い安全性も確保した。
VWによれば、Up! Liteコンセプトは、将来の量産化も視野に入れて開発されたという。ニュースモールファミリーには、ハイブリッド車もラインアップされることになりそうだ。
このコンセプトカーは、2011年末から世界中で発売予定の次世代スモールカー・シリーズ“ニュースモールカーファミリー”をベースに開発した、4人乗りのハイブリッド3ドア・クーペ。“ドイツが誇る自動車エンジニアリングの結晶”と、VWは公言している。
ボディサイズは、全長3.84m、全幅1.60m、全高1.40m、ホイールベース2.45mで、新型ポロよりひとまわりコンパクト。ボディにはアルミや高張力鋼板、カーボンを効率的に使用し、優れた衝突安全性を実現しながら、わずか695kgという車輌重量を実現した。
アルミの塊から削りだしたようなリキッドブルーメタリックのエクステリアは、ドアミラーの代わりに小型のカメラを装備。また、エンジン冷却の必要に応じてラジエターグリルが自動開閉するアクティブ・サーマル・マネジメントを採用し、Cd値0.237という極めて優れた空力性能を達成した。
ハイブリッド・システムは、9月にフランクフルトショーで公開されたL1にも搭載されていたものをベースにした、最高出力51ps/1800~2250r.p.m.、最大トルク12.2kg-mのアイドリングストップ機能付き新開発0.8リッター2気筒直噴ディーゼル・ターボの0.8TDIと、スターターモーターや回生ブレーキ、オルタネーターとしても作動する14ps、7.1kg-mの電気モーター、新型ポロにも採用されている7段DSGで構成。システム合計最高出力は65psだ。バッテリーはリチウムイオン・バッテリーを搭載している。
加速時には、モーターがエンジンをアシスト。減速時にはエンジンが停止するとともに回生ブレーキが作動し、リチウムイオン・バッテリーを充電する。短距離であればモーターのみによるEV走行も可能だ。
この結果、Up! Liteコンセプトは、0~100km/h加速12.5秒、最高速度160km/hという実用上十分な動力性能を確保しながら、ハイウェイモードで 40.1km/リッターという超低燃費と、わずか65g/kmという極めて少ないco2排出量を達成している。
室内は、コンパクトなサイズながら大人4人の居住スペースを確保。前席が前方に移動するイージーエントリー機能により、後席への優れたアクセスを実現した。また、リアシートがワンタッチで折り畳めるイージースイッチを装備した。
装備面では、エアコンやインターネット接続機能、携帯電話、AV機能、オンボードコンピューターなどをタッチスクリーンで集中コントロールする先進的なインフォテイメントシステムを搭載。LEDリアコンビランプやアルミとカーボンを組み合わせた18インチ・アルミホイールも採用している。
さらに、夏場の駐車時に、車内の熱気を車外へ放出するパッシブ・パーク・ベンチレーションも採用。エアコンへの付加低減を図っている。エアバッグやESPも装備し、高い安全性も確保した。
VWによれば、Up! Liteコンセプトは、将来の量産化も視野に入れて開発されたという。ニュースモールファミリーには、ハイブリッド車もラインアップされることになりそうだ。
2009年11月27日金曜日
【ロサンゼルスモーターショー09】BMWは3台のHVを展示
BMWノースアメリカは25日、12月2日に開幕するロサンゼルスモーターショーの出展内容を明らかにした。
世界初公開車はないが、『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』『アクティブハイブリッドX6』『アクティブハイブリッド7』の3台を軸に、ハイブリッド車を前面に押し出す。
コンセプトカーのヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。BMWの考える未来のスポーツカーの姿を表現した1台で、パワートレインは、ターボディーゼルエンジンに2個のモーターを組み合わせ、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車を提案する。
ミッドシップに置かれるエンジンは、新開発の1.5リットル直3ターボディーゼル。高圧直噴システムや可変ジオメトリーターボなど、BMWの最新技術が導入され、エンジン単体での最大出力は163ps、最大トルクは29.6kgmに達する。
モーターは、フロントとリアに1個ずつ、合計2個を搭載。それぞれが前輪と後輪を駆動する4WDとなる。トランスミッションは、『M3』『Z4』で定評のある6速「DCT」(ダブルクラッチトランスミッション)だ。
最大出力51ps、最大トルク29.6kgmを発生するリアモーターは、エンジンとDCTの中間にレイアウト。フロントモーターはフロントアクスルに置かれ、最大出力80ps、最大トルク22.4kgmを生み出す。オーバーブーストモードでは最大10秒間、最大出力を139psまで高めることが可能。どちらのモーターも減速時には回生ブレーキとして作動する。
車体中央フロア下に置かれる2次電池は、リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量10.8kWh。充電はフロントフェンダーに設けたソケット部から行い、家庭用の220Vコンセントなら約2.5時間、380Vの急速チャージャーを使えば、44分で完了する。
ターボディーゼルと2個のモーターを合わせたハイブリッドシステムのトータル出力は、356ps、81.6kgmとパワフル。この結果、ヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)という1級スポーツカーにふさわしい性能を獲得した。
それでいて、欧州複合モード燃費26.6km/リットル、CO2排出量99g/kmと環境性能もトップクラス。また、モーター単独で最大50kmをゼロエミッション走行でき、ディーゼルハイブリッドの最大航続距離644km/hと合わせ、燃料満タン状態で最大694kmを走行できる。
市販車としては、アクティブハイブリッドX6とアクティブハイブリッド7を展示。両車は基本的に同じハイブリッドシステムを搭載する。
アクティブハイブリッドX6の場合、直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボ(400ps、62.2kgm)に2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックだ。この結果、アクティブハイブリッドX6は、トータル出力480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得した。
この大パワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速210km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを発揮する。
2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウト。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。
ロサンゼルスのあるカリフォルニア州は、米国の中でもとくに環境意識の高いエリア。BMWのハイブリッド重視の展示内容は、自然な流れといえそうだ。
世界初公開車はないが、『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』『アクティブハイブリッドX6』『アクティブハイブリッド7』の3台を軸に、ハイブリッド車を前面に押し出す。
コンセプトカーのヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。BMWの考える未来のスポーツカーの姿を表現した1台で、パワートレインは、ターボディーゼルエンジンに2個のモーターを組み合わせ、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車を提案する。
ミッドシップに置かれるエンジンは、新開発の1.5リットル直3ターボディーゼル。高圧直噴システムや可変ジオメトリーターボなど、BMWの最新技術が導入され、エンジン単体での最大出力は163ps、最大トルクは29.6kgmに達する。
モーターは、フロントとリアに1個ずつ、合計2個を搭載。それぞれが前輪と後輪を駆動する4WDとなる。トランスミッションは、『M3』『Z4』で定評のある6速「DCT」(ダブルクラッチトランスミッション)だ。
最大出力51ps、最大トルク29.6kgmを発生するリアモーターは、エンジンとDCTの中間にレイアウト。フロントモーターはフロントアクスルに置かれ、最大出力80ps、最大トルク22.4kgmを生み出す。オーバーブーストモードでは最大10秒間、最大出力を139psまで高めることが可能。どちらのモーターも減速時には回生ブレーキとして作動する。
車体中央フロア下に置かれる2次電池は、リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量10.8kWh。充電はフロントフェンダーに設けたソケット部から行い、家庭用の220Vコンセントなら約2.5時間、380Vの急速チャージャーを使えば、44分で完了する。
ターボディーゼルと2個のモーターを合わせたハイブリッドシステムのトータル出力は、356ps、81.6kgmとパワフル。この結果、ヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)という1級スポーツカーにふさわしい性能を獲得した。
それでいて、欧州複合モード燃費26.6km/リットル、CO2排出量99g/kmと環境性能もトップクラス。また、モーター単独で最大50kmをゼロエミッション走行でき、ディーゼルハイブリッドの最大航続距離644km/hと合わせ、燃料満タン状態で最大694kmを走行できる。
市販車としては、アクティブハイブリッドX6とアクティブハイブリッド7を展示。両車は基本的に同じハイブリッドシステムを搭載する。
アクティブハイブリッドX6の場合、直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボ(400ps、62.2kgm)に2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックだ。この結果、アクティブハイブリッドX6は、トータル出力480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得した。
この大パワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速210km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを発揮する。
2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウト。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。
ロサンゼルスのあるカリフォルニア州は、米国の中でもとくに環境意識の高いエリア。BMWのハイブリッド重視の展示内容は、自然な流れといえそうだ。
2009年11月25日水曜日
トヨタ、新型ハイブリッドカー「SAI」を1ヶ月間で約14000台受注
トヨタは11月24日、新型ハイブリッドカー「SAI」が、受注開始後1ヶ月間で約1万4000台を受注したと発表した。同社月間販売目標3000台の4倍以上に相当する。
SAIは、「プリウス」の上級モデルに相当するモデル。12月7日から発売される予定であったが、発売前から人気が過熱気味だ。
ユーザーに好評な点として、「ハイブリッド専用の高級セダンであること」、「コンパクトカーに相当する燃費」、「338万円からの魅力的な価格」、「エコカー減税による約24万円~28万円の減税」などを、同社では挙げている。
SAIは、2.4リッターのガソリンエンジンと電気モーターとを組み合わせ、システム全体で最高出力140kW(190ps)というパワフルさを誇る。一方、10・15モード燃料消費率は23.0km/lで、コンパクトカークラスの低燃費を実現している。
SAIは、「プリウス」の上級モデルに相当するモデル。12月7日から発売される予定であったが、発売前から人気が過熱気味だ。
ユーザーに好評な点として、「ハイブリッド専用の高級セダンであること」、「コンパクトカーに相当する燃費」、「338万円からの魅力的な価格」、「エコカー減税による約24万円~28万円の減税」などを、同社では挙げている。
SAIは、2.4リッターのガソリンエンジンと電気モーターとを組み合わせ、システム全体で最高出力140kW(190ps)というパワフルさを誇る。一方、10・15モード燃料消費率は23.0km/lで、コンパクトカークラスの低燃費を実現している。
2009年11月20日金曜日
エコポイントを2010年末、エコカー補助を10年9月末まで延長
直嶋正行経済産業相は20日、政府の追加経済対策に関連し、省エネ家電の普及を促す「エコポイント制度」を2010年末まで、エコカーの「新車購入補助金制度」を2010年9月末まで延長することを表明した。広報担当者が述べた。
両制度は、ともに2010年3月末に終了する予定だったが、家電・自動車業界の苦境が続いているため、補助金延長を目指す。新車購入補助金で2300億─2400億円、エコポイントでは環境省と総務省との3省合計で1400億─1500億円の予算計上を提案するという。
両制度は、ともに2010年3月末に終了する予定だったが、家電・自動車業界の苦境が続いているため、補助金延長を目指す。新車購入補助金で2300億─2400億円、エコポイントでは環境省と総務省との3省合計で1400億─1500億円の予算計上を提案するという。
2009年11月19日木曜日
<プリウスの評判>プリウスワゴンを写真つきで紹介-中国
11月12日、トヨタ自動車はハイブリッドカー(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末に発売することを明らかにした。
ワゴンタイプのプリウスには小型化されたリチウムイオン電池が搭載される予定で、燃費は1リットルあたり30km台となる見通し。世界初の量産ハイブリッド専用車であるプリウスは中国でも人気が高く、中国国内においてもまもなく発売されるとあって、ワゴンタイプのプリウスへの関心は高いようだ。
中国国務院直属の通信社、新華社のウェブサイトである新華網は『プリウス・ワゴン』のコンセプトモデルの写真を掲載しつつ、紹介する記事を掲載している。
記事では、「中国国内の消費者にとって、最も有名なハイブリッドカーといえばプリウスだろう。中国国内ではまもなく二代目プリウスが発売されるが、そればかりかプリウスのワゴンタイプとSUVタイプが発売されることが明らかとなった」とした。
続けて、空調電源用のソーラーパネルが設置されることによって、エンジンを駆動せずとも空調を使用することができる点や、空気抵抗を抑えるデザインによって燃費向上と運転中の騒音を削減した点に言及し、評価した。
ワゴンタイプのプリウスには小型化されたリチウムイオン電池が搭載される予定で、燃費は1リットルあたり30km台となる見通し。世界初の量産ハイブリッド専用車であるプリウスは中国でも人気が高く、中国国内においてもまもなく発売されるとあって、ワゴンタイプのプリウスへの関心は高いようだ。
中国国務院直属の通信社、新華社のウェブサイトである新華網は『プリウス・ワゴン』のコンセプトモデルの写真を掲載しつつ、紹介する記事を掲載している。
記事では、「中国国内の消費者にとって、最も有名なハイブリッドカーといえばプリウスだろう。中国国内ではまもなく二代目プリウスが発売されるが、そればかりかプリウスのワゴンタイプとSUVタイプが発売されることが明らかとなった」とした。
続けて、空調電源用のソーラーパネルが設置されることによって、エンジンを駆動せずとも空調を使用することができる点や、空気抵抗を抑えるデザインによって燃費向上と運転中の騒音を削減した点に言及し、評価した。
2009年11月16日月曜日
EVのレバ、欧米メーカーと提携交渉
電気自動車(EV)メーカーのレバ(REVA)・エレクトリック・カー・カンパニーは15日、米国と欧州に生産施設を確保するため、現地企業と提携交渉を開始していることを明らかにした。同社は2011/12年度までに海外での売り上げを倍増させる計画という。PTI通信が伝えた。
レバは先週、アイスランドに工場を建設する計画を発表。すでに投資会社ノーザン・ライト・エナジー(NLE)とEVの販売促進で提携している。これ以外にも欧米で地場の製造業者と交渉を進めているという。ただし、工場の数や投資額などの詳細については明らかにしていない。
ただ、米国では10月にニューヨーク州シラキュースに生産拠点を設置すると地元紙で報じられている。米EVメーカーのバノン・オートモーティブ(Bannon Automotive)と協力し、3ドアハッチバックの「NXR」を生産する計画とされていた。(10月22日付本紙に掲載 http://auto-affairs.com/news/0910/091022-2.html ) レバは現在、小型EVの「G―Wiz」を24カ国で販売しているが、11/12年度までに50カ国に展開する考え。同社は今年9月の独フランクフルト・モーターショーに出展した「NXR」と2シーターの2ドアクーペの「NXG」をそれぞれ10年と11年から市場に投入する計画だ。
レバは先週、アイスランドに工場を建設する計画を発表。すでに投資会社ノーザン・ライト・エナジー(NLE)とEVの販売促進で提携している。これ以外にも欧米で地場の製造業者と交渉を進めているという。ただし、工場の数や投資額などの詳細については明らかにしていない。
ただ、米国では10月にニューヨーク州シラキュースに生産拠点を設置すると地元紙で報じられている。米EVメーカーのバノン・オートモーティブ(Bannon Automotive)と協力し、3ドアハッチバックの「NXR」を生産する計画とされていた。(10月22日付本紙に掲載 http://auto-affairs.com/news/0910/091022-2.html ) レバは現在、小型EVの「G―Wiz」を24カ国で販売しているが、11/12年度までに50カ国に展開する考え。同社は今年9月の独フランクフルト・モーターショーに出展した「NXR」と2シーターの2ドアクーペの「NXG」をそれぞれ10年と11年から市場に投入する計画だ。
2009年11月14日土曜日
ルノー、セダンEVをトルコ工場で生産…フルエンス
ルノーは13日、新型ミッドサイズセダンの『フルエンス』をベースにしたEVを、2011年前半からトルコ・ブルサ工場で生産すると発表した。
ルノーは今年9月のフランクフルトモーターショーで、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開。2011年前半に発売されるEVは、このコンセプトカーを市販化したものになる。
新型フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられる。
そのEVバージョンは、最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生するモーターをフロントアクスル近くに配置。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。
充電は3種類の方法を用意。「スタンダード」は家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4‐8時間。充電ステーションなどで行う「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。
フルエンスのEVは2011年前半から、通常モデルと同じくトルコ・ブルサ工場で生産され、イスラエルとデンマークへ投入。その後、欧州主要国で発売される。ルノーは『カングー』ベースのEVなど合計4車種をリリースする計画で、日産とともにEV市場のリーダー的存在を目指している。
ルノーは今年9月のフランクフルトモーターショーで、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開。2011年前半に発売されるEVは、このコンセプトカーを市販化したものになる。
新型フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられる。
そのEVバージョンは、最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生するモーターをフロントアクスル近くに配置。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。
充電は3種類の方法を用意。「スタンダード」は家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4‐8時間。充電ステーションなどで行う「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。
フルエンスのEVは2011年前半から、通常モデルと同じくトルコ・ブルサ工場で生産され、イスラエルとデンマークへ投入。その後、欧州主要国で発売される。ルノーは『カングー』ベースのEVなど合計4車種をリリースする計画で、日産とともにEV市場のリーダー的存在を目指している。
2009年11月13日金曜日
「プリウス」のワゴン、2010年末にも発売へ
トヨタ自動車は12日、ハイブリッド車(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末にも発売することを明らかにした。
HV市場で先行するプリウスの車種を増やし、ホンダなどライバルを引き離す狙いがある。
ワゴンタイプのプリウスには、トヨタの量産HVとしては初めて、現在使われているニッケル水素電池より充電容量が大きいリチウムイオン電池を搭載する。さらに、小型化することで車内空間を広く使えるようにする。
価格は200万円台を想定し、燃費はガソリン1リットルあたり30キロ・メートル台を見込む。セダンタイプと同様にトヨタの全販売店(約4900店)で取り扱う予定。
トヨタは11年には、ガソリン1リットルで40キロ・メートル走る小型HVも発売する計画だ。
HVはモーターや制御用コンピューターなど高額部品が必要でガソリン車より利幅は小さいため、トヨタは、車種の増加をテコに販売台数を伸ばし、量産効果を引き出したい考えだ。
HV市場で先行するプリウスの車種を増やし、ホンダなどライバルを引き離す狙いがある。
ワゴンタイプのプリウスには、トヨタの量産HVとしては初めて、現在使われているニッケル水素電池より充電容量が大きいリチウムイオン電池を搭載する。さらに、小型化することで車内空間を広く使えるようにする。
価格は200万円台を想定し、燃費はガソリン1リットルあたり30キロ・メートル台を見込む。セダンタイプと同様にトヨタの全販売店(約4900店)で取り扱う予定。
トヨタは11年には、ガソリン1リットルで40キロ・メートル走る小型HVも発売する計画だ。
HVはモーターや制御用コンピューターなど高額部品が必要でガソリン車より利幅は小さいため、トヨタは、車種の増加をテコに販売台数を伸ばし、量産効果を引き出したい考えだ。
2009年11月12日木曜日
ルノー、カングーEV版の生産を決定
仏ルノーは、“カングー”に電気自動車(EV)版を設定し、2011年前半より生産を開始すると発表した。
カングーのEV版は、9月のフランクフルトショーで“Zoe Z.E.”や“Twizy Z.E.”といったEVのコンセプトカーと同時に発表された。なお、今回のカングーの市販化が決定される前に、上記2台の電気自動車についても2011年より順次生産が開始されることが発表された。これでルノーが展開する電気自動車のラインアップは、2012年の段階で最低でも3車種に増えることになる。
カングーEVは、2011年前半より、北フランスのM.C.A.(Maubeuge Carrosserie Automobile)にて生産が開始される。M.C.A.では、現在カングーやカングーbe popなどの生産が行われている。
カングーのEV版は、9月のフランクフルトショーで“Zoe Z.E.”や“Twizy Z.E.”といったEVのコンセプトカーと同時に発表された。なお、今回のカングーの市販化が決定される前に、上記2台の電気自動車についても2011年より順次生産が開始されることが発表された。これでルノーが展開する電気自動車のラインアップは、2012年の段階で最低でも3車種に増えることになる。
カングーEVは、2011年前半より、北フランスのM.C.A.(Maubeuge Carrosserie Automobile)にて生産が開始される。M.C.A.では、現在カングーやカングーbe popなどの生産が行われている。
2009年11月11日水曜日
プジョーの超未来的EV、BB1…イギリスに上陸
プジョーは7 - 8日、英国ロンドンにおいて、EVコンセプトカー『BB1』を披露した。イギリス初公開とあって、大いに注目を集めた。
BB1は、2009年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。未来のシティコミューターEVを提案したコンセプトカーで、その斬新なフォルムが注目を集めた。
ボディサイズは全長2500×全幅1600×全高1540mm、ホイールベース1800mmとコンパクト。ドアはリアヒンジで開き、2輪車のようなシートレイアウトを採用することで、小型ボディでありながら大人4名の乗車を実現する。
EVシステムは、インホイールモーターを後輪左右にレイアウト。2個のモーターは最大出力13.5ps、最大トルク32.6kgmを発生する。2次電池はリチウムイオンバッテリー。車両重量は600kgに抑えられ、最高速90km/h、最大航続距離120kmの実用性を確保している。
公開に伴い、ブライアン・フリードマン、チーキーガールズなど、多くの著名人も訪れ、バイクのハンドルのようなステアリングホイールやペダルのない操縦システムなど、未来のモビリティを体感した。
BB1は、2009年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。未来のシティコミューターEVを提案したコンセプトカーで、その斬新なフォルムが注目を集めた。
ボディサイズは全長2500×全幅1600×全高1540mm、ホイールベース1800mmとコンパクト。ドアはリアヒンジで開き、2輪車のようなシートレイアウトを採用することで、小型ボディでありながら大人4名の乗車を実現する。
EVシステムは、インホイールモーターを後輪左右にレイアウト。2個のモーターは最大出力13.5ps、最大トルク32.6kgmを発生する。2次電池はリチウムイオンバッテリー。車両重量は600kgに抑えられ、最高速90km/h、最大航続距離120kmの実用性を確保している。
公開に伴い、ブライアン・フリードマン、チーキーガールズなど、多くの著名人も訪れ、バイクのハンドルのようなステアリングホイールやペダルのない操縦システムなど、未来のモビリティを体感した。
ルノー、新型電気自動車を11年に投入
仏ルノーは、電気自動車“Zoe Z.E.”と“Twizy Z.E.”を、2011年より順次生産開始すると発表した。
Zoe Z.E.とTwizy Z.E.は、2009年9月のフランクフルトショーで発表された電気自動車のコンセプトカーだ。
Zoe Z.E.は、Bセグメント(ルーテシアなどのサイズ)に位置する5人乗りのコンパクトカーで、後続距離は160kmと発表される。
クリオやクリオキャンパスといったBセグメントの車種を受け持つフリン工場で生産される予定で、市場投入時期は2012年の予定。
Zoe Z.E.とTwizy Z.E.は、2009年9月のフランクフルトショーで発表された電気自動車のコンセプトカーだ。
Zoe Z.E.は、Bセグメント(ルーテシアなどのサイズ)に位置する5人乗りのコンパクトカーで、後続距離は160kmと発表される。
クリオやクリオキャンパスといったBセグメントの車種を受け持つフリン工場で生産される予定で、市場投入時期は2012年の予定。
駐車場が“充電スタンド”になる日
半年前、千葉県から東京都内に引っ越した。転居にあたり、「超」がつくほど可愛いがっていた自家用車を処分した。理由はひとつ。都内は駐車場代があまりにも高いからだ。もちろん、あっさりと「さようなら」をしたわけではなく、今でも未練がましく「あぁ~運転したい、運転したい…」と思う日々が続いている。
その寂しさを埋めるべく、レンタカーで出かけても私の気持ちは満たされない。なぜなら、私が手放した愛車は今時めったに見かけない昭和のMT車(軽自動車)だったからだ。軽自動車のくせに、やたらと燃費の悪いその車には、パワーステアリングなどの機能は当然のように付いていない。しかし、そんなことは全く苦にならなかった。むしろ、その不便さを楽しみながら、あちこち走りに出かけた。ただ、集中ドアロックがなくて施錠だけは面倒だったが…。
それはさておき、車と商業施設は切っても切り離せない関係だ。コンビニ業界では、ローソンが電気自動車向け充電器を店舗に設置、スリーエフとミニストップはカーシェアリング事業を開始するなど、積極的な取り組みが目立つ。大型SCでも、鉄道を利用した来店客への優待サービスをつけるなど、環境配慮も兼ねたサービスが展開されている。
「石油の寿命はあと○○年」と言われて久しいが、商業施設のみならず自治体でも電気自動車の普及を推進する動きが見られる。まだまだ一部が取り組みを開始した段階だが、昨今の環境問題への関心の高さを鑑みると、今後は全国に広がっていくだろう。
先日、幕張メッセで開催された東京モーターショーも「エコカーの祭典」と言っても過言ではないほど、省エネ一色だった。完成車メーカーはもちろん、関連メーカーも省エネ貢献製品の展開に躍起だ。豊田自動織機のブースには、ローソンの駐車場に設置された充電スタンドと同じシリーズの機種が展示されていた。
豊田自動織機は今後、コンビニをはじめSCやファミリーレストランへも展開していく方針だという。商業施設の駐車場が、ガソリンスタンドならぬ「充電スタンド」となる日も、夢の世界ではなくなりつつある。
古い車(しかもMT車)が好きで、乗り心地は悪ければ悪いほど良いと思っている私は、「まるでリビング!」と言わんばかりの快適な居住空間を前面に打ち出した最近のAT車にはまるで興味がない。東京モーターショーで展示されていた“未来の車”たちにも心ときめかず、特別展示されていた初代アコードに見入っていた。そんな私が、エコカーに求めることはただひとつ。ちょっとクセのある、運転しがいのあるエコカーを作って欲しい。
消えゆく昭和の車たちに、寂しい気持ちばかりを募らせていても仕方がない。私も前向きに次世代のエコカーに期待して省エネに貢献しよう…と考えていて、肝心なことを思い出した。そもそも、都内の駐車場代が高くて、自家用車を手放したのだった!
その寂しさを埋めるべく、レンタカーで出かけても私の気持ちは満たされない。なぜなら、私が手放した愛車は今時めったに見かけない昭和のMT車(軽自動車)だったからだ。軽自動車のくせに、やたらと燃費の悪いその車には、パワーステアリングなどの機能は当然のように付いていない。しかし、そんなことは全く苦にならなかった。むしろ、その不便さを楽しみながら、あちこち走りに出かけた。ただ、集中ドアロックがなくて施錠だけは面倒だったが…。
それはさておき、車と商業施設は切っても切り離せない関係だ。コンビニ業界では、ローソンが電気自動車向け充電器を店舗に設置、スリーエフとミニストップはカーシェアリング事業を開始するなど、積極的な取り組みが目立つ。大型SCでも、鉄道を利用した来店客への優待サービスをつけるなど、環境配慮も兼ねたサービスが展開されている。
「石油の寿命はあと○○年」と言われて久しいが、商業施設のみならず自治体でも電気自動車の普及を推進する動きが見られる。まだまだ一部が取り組みを開始した段階だが、昨今の環境問題への関心の高さを鑑みると、今後は全国に広がっていくだろう。
先日、幕張メッセで開催された東京モーターショーも「エコカーの祭典」と言っても過言ではないほど、省エネ一色だった。完成車メーカーはもちろん、関連メーカーも省エネ貢献製品の展開に躍起だ。豊田自動織機のブースには、ローソンの駐車場に設置された充電スタンドと同じシリーズの機種が展示されていた。
豊田自動織機は今後、コンビニをはじめSCやファミリーレストランへも展開していく方針だという。商業施設の駐車場が、ガソリンスタンドならぬ「充電スタンド」となる日も、夢の世界ではなくなりつつある。
古い車(しかもMT車)が好きで、乗り心地は悪ければ悪いほど良いと思っている私は、「まるでリビング!」と言わんばかりの快適な居住空間を前面に打ち出した最近のAT車にはまるで興味がない。東京モーターショーで展示されていた“未来の車”たちにも心ときめかず、特別展示されていた初代アコードに見入っていた。そんな私が、エコカーに求めることはただひとつ。ちょっとクセのある、運転しがいのあるエコカーを作って欲しい。
消えゆく昭和の車たちに、寂しい気持ちばかりを募らせていても仕方がない。私も前向きに次世代のエコカーに期待して省エネに貢献しよう…と考えていて、肝心なことを思い出した。そもそも、都内の駐車場代が高くて、自家用車を手放したのだった!
2009年11月6日金曜日
成約で最大30万円のクーポン…メルセデス・ベンツ “BlueEFFICIENCYキャンペーン”
◆“BlueEFFICIENCYキャンペーン”…メルセデスの環境コンセプト周知と購入サポート
輸入車乗用車初の減税&新車購入補助金の対象車となった『Sクラス HYBRID ロング』、そして輸入車ガソリンモデルとしては初のエコカー減税適用車種となった『E 250 CGI BlueEFFICIENCY』など、環境への負荷を低減したプロダクトを積極的に日本に導入しているメルセデス・ベンツ。
そのメルセデス・ベンツでは現在、同社の世界共通環境コンセプトである「BlueEFFICIENCY(ブルーエフィシエンシー)」をより多くのお客様に知っていただくための購入サポートキャンペーンを実施中だ。
今回のキャンペーンは、排ガスクリーン化・燃費改善・CO2の排出削減により減税や政府による補助金の優遇が得られるモデルの周知が目的。現在のメルセデスおよびスマートの対象モデルの成約・登録で進呈される最大30万円のエコ・アクセサリークーポンが柱となる。このクーポンは、CO2削減に結びつく都市緑化事業に寄付することも可能だ。
また、新型モデルのE 250 CGIシリーズやSクラス HYBRID ロングでもクーポンの対象となる。なお、このクーポンは、アクセサリーの購入に充てられるほか、メルセデス・ベンツコレクションの購入にも利用できる。
◆最大30万円のアクセサリークーポン
エコ・アクセサリークーポン対象モデルは以下の通り。
【クーポン10万円分】
●Aクラス
●Bクラス
●スマート(クーペ/カブリオ)
【クーポン20万円分】
●Cクラス(セダン/ステーションワゴン)
●Eクラス(セダン/クーペ/ステーションワゴン/CDI搭載モデル)
●SLKクラス
●GLKクラス
●Mクラス
●Rクラス
●Vクラス
【クーポン30万円分】
●CLSクラス
●Sクラス
●CLクラス
●SLクラス
●GLクラス
●Gクラス
◆補助金とクーポンサポートの併用も可能
また、政府の環境対応車普及促進対策費補助金(※)と組み合わせることで最大45万円分のサポートとなる。補助金該当車種は下記の通り。
※…車齢13年超を廃車し、平成22年度燃費基準達成車の新車を購入すると登録車につき25万円が補助される制度
【35万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン10万円
●A 180
●A 180 エレガンス
●B 180
●スマート フォーツー クーペ mhd
●スマート フォーツー カブリオ mhd
●スマート フォーツー カブリオ
【45万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン20万円
●C 200 コンプレッサー アバンギャルドのアバンギャルドSパッケージ&ガラス・スライディングルーフ装着車
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー アバンギャルド
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン エレガンス
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン アバンギャルド
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン アバンギャルド
●E 250 ステーションワゴン アバンギャルド
●E 300 ステーションワゴン
●GLK 300 4MATIC
●ML 350 4MATIC
など
輸入車乗用車初の減税&新車購入補助金の対象車となった『Sクラス HYBRID ロング』、そして輸入車ガソリンモデルとしては初のエコカー減税適用車種となった『E 250 CGI BlueEFFICIENCY』など、環境への負荷を低減したプロダクトを積極的に日本に導入しているメルセデス・ベンツ。
そのメルセデス・ベンツでは現在、同社の世界共通環境コンセプトである「BlueEFFICIENCY(ブルーエフィシエンシー)」をより多くのお客様に知っていただくための購入サポートキャンペーンを実施中だ。
今回のキャンペーンは、排ガスクリーン化・燃費改善・CO2の排出削減により減税や政府による補助金の優遇が得られるモデルの周知が目的。現在のメルセデスおよびスマートの対象モデルの成約・登録で進呈される最大30万円のエコ・アクセサリークーポンが柱となる。このクーポンは、CO2削減に結びつく都市緑化事業に寄付することも可能だ。
また、新型モデルのE 250 CGIシリーズやSクラス HYBRID ロングでもクーポンの対象となる。なお、このクーポンは、アクセサリーの購入に充てられるほか、メルセデス・ベンツコレクションの購入にも利用できる。
◆最大30万円のアクセサリークーポン
エコ・アクセサリークーポン対象モデルは以下の通り。
【クーポン10万円分】
●Aクラス
●Bクラス
●スマート(クーペ/カブリオ)
【クーポン20万円分】
●Cクラス(セダン/ステーションワゴン)
●Eクラス(セダン/クーペ/ステーションワゴン/CDI搭載モデル)
●SLKクラス
●GLKクラス
●Mクラス
●Rクラス
●Vクラス
【クーポン30万円分】
●CLSクラス
●Sクラス
●CLクラス
●SLクラス
●GLクラス
●Gクラス
◆補助金とクーポンサポートの併用も可能
また、政府の環境対応車普及促進対策費補助金(※)と組み合わせることで最大45万円分のサポートとなる。補助金該当車種は下記の通り。
※…車齢13年超を廃車し、平成22年度燃費基準達成車の新車を購入すると登録車につき25万円が補助される制度
【35万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン10万円
●A 180
●A 180 エレガンス
●B 180
●スマート フォーツー クーペ mhd
●スマート フォーツー カブリオ mhd
●スマート フォーツー カブリオ
【45万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン20万円
●C 200 コンプレッサー アバンギャルドのアバンギャルドSパッケージ&ガラス・スライディングルーフ装着車
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー アバンギャルド
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン エレガンス
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン アバンギャルド
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン アバンギャルド
●E 250 ステーションワゴン アバンギャルド
●E 300 ステーションワゴン
●GLK 300 4MATIC
●ML 350 4MATIC
など
2009年11月5日木曜日
トヨタ、F1撤退 メーカー参戦、色あせた意義
トヨタ自動車が4日、F1世界選手権からの撤退を正式に表明した。
昨年末には、ホンダがF1、富士重工(スバル)とスズキが世界ラリー選手権(WRC)から撤退しており、四輪モータースポーツの世界選手権から、日本メーカーが完全に姿を消す。世界不況や、ハイブリッドカー(HV)のヒットに象徴されるエコ志向、若者のクルマ離れ……。逆風の中、日本のモータースポーツは、かつてない冬の時代を迎えている。
◇巨額経費、人気も低下
トヨタのF1撤退の理由が「今の経済状況」(豊田章男社長)にあるのは間違いない。同時に自動車メーカーにとっては、年間数百億円もの経費がかかる「金食い虫」であるF1の魅力が、欠けてきているのも確かだ。
F1は近年、コスト削減を目的にハイテク技術を締め出す傾向にある。特にエンジンは開発が凍結され、技術力をアピールする場としての魅力は急速に薄れつつある。興行的にも08年のシンガポール・グランプリ(GP)でルノーチームがエースドライバーに勝たせるため、セカンドドライバーにわざと事故を起こさせた事件など、スキャンダルが続発した。今季はコスト削減案を巡り、主管する国際自動車連盟(FIA)とチーム側の間で分裂騒ぎが起きるなど、F1のブランドイメージは失墜していた。
日本メーカーがF1やWRCに参戦する理由の一つは、モータースポーツ人気の高い欧州での知名度アップ。その点ではトヨタも目的を達した部分があるが、日本でのモータースポーツ人気は低下傾向にある。フジテレビが87年から中継しているF1日本GPの視聴率は、アイルトン・セナ(ブラジル)やアラン・プロスト(フランス)が活躍していた91年に最高の20・8%をマークしたが、今年は5・1%と過去最低。また、日本自動車連盟(JAF)によると、モータースポーツ参加に必要な競技用免許の取得者は92年の8万人超をピークに減り続け、08年は約4万7000人と最盛期の約4割減となった。
国内の自動車市場も、スポーツ性よりエコ性重視だ。4日まで千葉市の幕張メッセで開かれたモーターショーはハイブリッドや電気自動車などエコ技術一色。かつてショーの華だったレーシングカーなどの展示は、ほとんど見られなかった。
豊田社長は4日の会見で「地域に根ざしたモータースポーツ活動は続ける。車を鍛え、人を育てる自動車文化の一つにしたい」と話したが、少なくとも国内では、モータースポーツのあり方、メーカーとのかかわり方を見直す時期に来ている。
トヨタのF1チーム代表を務める山科忠専務取締役は、今後の活動について「エコカーだけのレースでワクワクするか。金をかけず、一般人も参加できるものの中に解決策があるのでは」と話した。
◇エコカー開発に集中
トヨタ自動車東京本社で4日、会見した豊田社長は「ファンのことを考えると身につまされるが、今は商品を軸とした経営に資源を集中すべきだと考えた」と頭を下げた。
08年のホンダ撤退後も「12年まで継続」の旗を降ろさず、悲願の初優勝を射程圏内にとらえるところまでチームは成長していた。国際C級ライセンスを持ち、自らもレースに出場してきた豊田社長の言葉の端々に悔しさがにじむ。
今年6月に就任した豊田社長の「公約」は、09年度で2期連続となる赤字決算から、11年3月期に脱却すること。「プリウス」などHV人気で新車販売が復調傾向にあることなどから、5日に発表する09年9月連結中間決算で、営業損失は従来予想の4000億円から大幅に縮小する見通しだ。だが、もうけの大きい高級車、大型車の不振が響き巨額赤字の解消にはほど遠い。
一方、「経営資源を次世代環境車に投入する」として、撤退したホンダは、レーシングカーの開発を担当していた約400人の技術者のほぼ全員をHV関連技術などの開発にシフト。今年2月発売のHV「インサイト」などを持つエコカー部門を強化した。「走り」のイメージから、エコカーなど環境技術を中核とする企業への転換を進めるホンダは、10年3月期の営業利益を1900億円と予想。業績回復でトヨタに先んじている。
「100年に1度の大変革期」(豊田社長)を迎えた新車市場を勝ち抜くには、資金や人材など経営資源をエコカー開発に集中しなくてはならない。中間決算が固まるにつれ、トヨタ社内では「F1を続けていては株主に説明がつかない」との声が強まり、F1撤退をこれ以上、遅らせるわけにはいかない状況になっていた。
昨年末には、ホンダがF1、富士重工(スバル)とスズキが世界ラリー選手権(WRC)から撤退しており、四輪モータースポーツの世界選手権から、日本メーカーが完全に姿を消す。世界不況や、ハイブリッドカー(HV)のヒットに象徴されるエコ志向、若者のクルマ離れ……。逆風の中、日本のモータースポーツは、かつてない冬の時代を迎えている。
◇巨額経費、人気も低下
トヨタのF1撤退の理由が「今の経済状況」(豊田章男社長)にあるのは間違いない。同時に自動車メーカーにとっては、年間数百億円もの経費がかかる「金食い虫」であるF1の魅力が、欠けてきているのも確かだ。
F1は近年、コスト削減を目的にハイテク技術を締め出す傾向にある。特にエンジンは開発が凍結され、技術力をアピールする場としての魅力は急速に薄れつつある。興行的にも08年のシンガポール・グランプリ(GP)でルノーチームがエースドライバーに勝たせるため、セカンドドライバーにわざと事故を起こさせた事件など、スキャンダルが続発した。今季はコスト削減案を巡り、主管する国際自動車連盟(FIA)とチーム側の間で分裂騒ぎが起きるなど、F1のブランドイメージは失墜していた。
日本メーカーがF1やWRCに参戦する理由の一つは、モータースポーツ人気の高い欧州での知名度アップ。その点ではトヨタも目的を達した部分があるが、日本でのモータースポーツ人気は低下傾向にある。フジテレビが87年から中継しているF1日本GPの視聴率は、アイルトン・セナ(ブラジル)やアラン・プロスト(フランス)が活躍していた91年に最高の20・8%をマークしたが、今年は5・1%と過去最低。また、日本自動車連盟(JAF)によると、モータースポーツ参加に必要な競技用免許の取得者は92年の8万人超をピークに減り続け、08年は約4万7000人と最盛期の約4割減となった。
国内の自動車市場も、スポーツ性よりエコ性重視だ。4日まで千葉市の幕張メッセで開かれたモーターショーはハイブリッドや電気自動車などエコ技術一色。かつてショーの華だったレーシングカーなどの展示は、ほとんど見られなかった。
豊田社長は4日の会見で「地域に根ざしたモータースポーツ活動は続ける。車を鍛え、人を育てる自動車文化の一つにしたい」と話したが、少なくとも国内では、モータースポーツのあり方、メーカーとのかかわり方を見直す時期に来ている。
トヨタのF1チーム代表を務める山科忠専務取締役は、今後の活動について「エコカーだけのレースでワクワクするか。金をかけず、一般人も参加できるものの中に解決策があるのでは」と話した。
◇エコカー開発に集中
トヨタ自動車東京本社で4日、会見した豊田社長は「ファンのことを考えると身につまされるが、今は商品を軸とした経営に資源を集中すべきだと考えた」と頭を下げた。
08年のホンダ撤退後も「12年まで継続」の旗を降ろさず、悲願の初優勝を射程圏内にとらえるところまでチームは成長していた。国際C級ライセンスを持ち、自らもレースに出場してきた豊田社長の言葉の端々に悔しさがにじむ。
今年6月に就任した豊田社長の「公約」は、09年度で2期連続となる赤字決算から、11年3月期に脱却すること。「プリウス」などHV人気で新車販売が復調傾向にあることなどから、5日に発表する09年9月連結中間決算で、営業損失は従来予想の4000億円から大幅に縮小する見通しだ。だが、もうけの大きい高級車、大型車の不振が響き巨額赤字の解消にはほど遠い。
一方、「経営資源を次世代環境車に投入する」として、撤退したホンダは、レーシングカーの開発を担当していた約400人の技術者のほぼ全員をHV関連技術などの開発にシフト。今年2月発売のHV「インサイト」などを持つエコカー部門を強化した。「走り」のイメージから、エコカーなど環境技術を中核とする企業への転換を進めるホンダは、10年3月期の営業利益を1900億円と予想。業績回復でトヨタに先んじている。
「100年に1度の大変革期」(豊田社長)を迎えた新車市場を勝ち抜くには、資金や人材など経営資源をエコカー開発に集中しなくてはならない。中間決算が固まるにつれ、トヨタ社内では「F1を続けていては株主に説明がつかない」との声が強まり、F1撤退をこれ以上、遅らせるわけにはいかない状況になっていた。
入場者100万人割れ 東京モーターショー
千葉市の幕張メッセで開かれていた第41回東京モーターショーは4日、閉幕した。13日間の会期で入場者数は61万4400人となり、32年ぶりに100万人を割り込んだ。景気の低迷で海外の主要メーカーが参加を見送り、出展企業・団体数が113と過去最小規模となったことが響いた。国内市場の縮小が続く中、今後のショーのあり方が問われそうだ。
東京モーターショーは1954年に始まり、ピークの91年には200万人以上が訪れた。しかし、不況が直撃した今回は前回(2007年)より出展者数、展示面積ともに約半減。出展メーカーも経費節減で演出を簡素化した。
主催者の日本自動車工業会(自工会)は次世代車を含む最新モデルの試乗会などを企画し、盛り上げを図ったが、入場者数は前回比56・9%減となり、目標の100万人に届かなかった。
ただ、今回世界初公開された41台のうち、19台が電気自動車やプラグインハイブリッド車などのエコカー。環境分野で一定の成果を挙げたのは確かだ。自工会は「日本が環境技術でトップランナーであることを発信できた」と11年秋の次回開催を予定する。
自動車メーカー首脳は「商売に直結したショーとなると、中国のショーの比重が高くなる。東京は数を競うのではなく、将来の方向性を出していく場にしていけばいい」と述べ、今後も開催意義はあると強調する。
一方で、会場で来場者の人気を集めたのはスポーツカー。来場者からは「エコばかりではつまらない」との声も聞かれ、主催者の思惑と自動車ファンの希望がうまくマッチするかも鍵となりそうだ。
東京モーターショーは1954年に始まり、ピークの91年には200万人以上が訪れた。しかし、不況が直撃した今回は前回(2007年)より出展者数、展示面積ともに約半減。出展メーカーも経費節減で演出を簡素化した。
主催者の日本自動車工業会(自工会)は次世代車を含む最新モデルの試乗会などを企画し、盛り上げを図ったが、入場者数は前回比56・9%減となり、目標の100万人に届かなかった。
ただ、今回世界初公開された41台のうち、19台が電気自動車やプラグインハイブリッド車などのエコカー。環境分野で一定の成果を挙げたのは確かだ。自工会は「日本が環境技術でトップランナーであることを発信できた」と11年秋の次回開催を予定する。
自動車メーカー首脳は「商売に直結したショーとなると、中国のショーの比重が高くなる。東京は数を競うのではなく、将来の方向性を出していく場にしていけばいい」と述べ、今後も開催意義はあると強調する。
一方で、会場で来場者の人気を集めたのはスポーツカー。来場者からは「エコばかりではつまらない」との声も聞かれ、主催者の思惑と自動車ファンの希望がうまくマッチするかも鍵となりそうだ。
2009年11月3日火曜日
トヨタとレクサス、新型HVは7か月待ち
トヨタは、ハイブリッドカーの新型『プリウス』とレクサス『HS250h』の納期についての見通しを発表。それぞれ、現在注文を入れても2010年5月下旬以降の工場出荷予定となる。
発表によると、新型プリウスは、10月28日以降の注文分については2010年5月下旬以降の工場出荷予定。HS250hは、10月30日以降の注文分が、2010年5月下旬以降の工場出荷予定としている。
現在、施行されている「エコカー補助金」は、2010年3月末までに新車を登録したユーザー対して交付される制度で、それ以降の登録では対象外となってしまうが、補助金は受けられなくても購入するユーザーの注文が続いているとみられる。
トヨタは12月7日に、ハイブリッド専用車『SAI』(サイ)を発売するが、受注状況の発表を待たなければならないが、既に予約注文で同様の状況になると予想される。
発表によると、新型プリウスは、10月28日以降の注文分については2010年5月下旬以降の工場出荷予定。HS250hは、10月30日以降の注文分が、2010年5月下旬以降の工場出荷予定としている。
現在、施行されている「エコカー補助金」は、2010年3月末までに新車を登録したユーザー対して交付される制度で、それ以降の登録では対象外となってしまうが、補助金は受けられなくても購入するユーザーの注文が続いているとみられる。
トヨタは12月7日に、ハイブリッド専用車『SAI』(サイ)を発売するが、受注状況の発表を待たなければならないが、既に予約注文で同様の状況になると予想される。
2009年11月1日日曜日
ハイブリッド車電池、三洋が仏プジョーに供給 11年から
三洋電機は仏プジョーシトロエングループ(PSA)にハイブリッド車(HV)向けニッケル水素電池を供給することで合意した。
PSAが世界初の実用化を目指すディーゼル型HV向けで、出力制御を含めた電池システムも共同開発。2011年から年数万台分を供給する。三洋が電池の供給を決めたのはホンダなどに続いて5社目で、世界的なエコカー開発の広がりに合わせ事業拡大を本格化させる。
PSAが11年に発売する多目的スポーツ車(SUV)「プジョー3008」と高級車「シトロエンDS5」向け。両車種とも前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動させガソリン燃料のHVより二酸化炭素(CO2)排出量が3割少ないという。PSAは三菱自動車から電気自動車の供給を受けるが、HVの開発も進める。三洋は基本部品のセル(素電池)を洲本工場(兵庫県洲本市)で生産、加西事業所(同県加西市)で完成品に組み立てて輸出する。
PSAが世界初の実用化を目指すディーゼル型HV向けで、出力制御を含めた電池システムも共同開発。2011年から年数万台分を供給する。三洋が電池の供給を決めたのはホンダなどに続いて5社目で、世界的なエコカー開発の広がりに合わせ事業拡大を本格化させる。
PSAが11年に発売する多目的スポーツ車(SUV)「プジョー3008」と高級車「シトロエンDS5」向け。両車種とも前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動させガソリン燃料のHVより二酸化炭素(CO2)排出量が3割少ないという。PSAは三菱自動車から電気自動車の供給を受けるが、HVの開発も進める。三洋は基本部品のセル(素電池)を洲本工場(兵庫県洲本市)で生産、加西事業所(同県加西市)で完成品に組み立てて輸出する。
2009年10月31日土曜日
ホンダはどこまで電気自動車に本気か? コンセプトカー「EV-N」の秘密に迫る
「電気自動車は、ホンダらしくない」。
この1年ほどの間、日本、ドイツ、ノルウェー、アメリカで筆者がホンダのエンジニア各位に取材をしていて、話題を電気自動車に振ると、皆一様にこの言葉を使った。
彼らが「ホンダらしくない」、という根拠は以下の点が挙げられる。
①現時点で、量産可能なレベルでの、他社と大きく違った技術革新がしにくい。
②構成部品が少なくなり、他社との差異が見出しにくい。
③ASIMOによるロボット技術の研究開発は進めているが、スポーティ性を追求してきたガソリン車でのホンダのイメージを、電気自動車に結びつけていくには諸策が必要だ。
そうしたなか、2009年8月22日(土)日本経済新聞をはじめとするメディアが、「ホンダが2010年代前半に北米で、軽自動車サイズの電気自動車を投入。プロトタイプを10月の東京モーターショーで公開」と報じた。
そして迎えた、東京モーターショー。ホンダの展示ブース、客席側から向かって左手に、見慣れない「HELLO!」の文字。その前に、ホワイトボディの電動移動体が3つ並んだ。HELLO!とは、"H"onda "El"ectric mobility "Lo"opの略。筆者の正直な感想を言えば、かなりキツイ語呂合わせ、である。
展示された電動移動体で、初お目見えとなったのが、先に日経新聞がすっぱ抜いた、軽自動車サイズの電気自動車、EV-N。ひと目で、往年のN360がデザインモチーフであることが分かる。
さらに舞台には、日米ですでにリース販売されている、FCXクラリティ。こちらは、これまで燃料電池車という名称を、燃料電池”電気自動”車に改名した。確かに、福井威夫・ホンダ前社長は、ホンダの電気自動車開発の可能性について聞かれると決まって「燃料電池車も電気自動車だ」と言っていた。
そしてホンダブースの向かって右側には、筆者が東京ビッグサイトで開催(9月29日~10月1日)された、第36回国際福祉機器展で体験した医療用の「歩行アシスト」、そして9月24日報道陣公開された一人乗りの電動移動体「U3-X」が展示された。よく見ると、この「U3-X」は電気自動車「EV-N」のドアパネル内側にも搭載されていた。また、ホンダの子会社であるホンダソルテック社製の薄膜太陽電池がブース壁面に、一体3ユニット構成で、横に3つで縦に3列、掲げられていた。
こうした既存事業や既存製品、コンセプトモデル、さらに太陽電池式の水素ステーションを組み込んで、電気・水素を介した大きなループに見たて、HELLO!と呼んだのだ。
この他、ホンダの出展の目玉は、2010年発売予定のハイブリッド車「CR-Zコンセプト」。
これはインサイトをベースに、エンジン排気量を1.3リッターから1.5リッターに拡大し、ハイブリッド車としては初となる6速マニュアルトランスミッションを採用した。ボディデザインとしては1年前から世界各地のモーターショーで展示されており、スポーツカーファンから「ホンダらしい、次世代車の提案だ」と好評を得てきた。
今回のショーで、トヨタは、レクサスLFA、FT-86コンセプトなど、ガソリン車スポーツカーを前面に押し出した。プラグインプリウスや電気自動車コンセプトモデル・FT-EVIIを、その援護射撃に使った。日産は、電気自動車リーフを中核として、ハイブリッド仕様の登場する新型フーガや、GTR、Zなどが援護射撃をした。
対するホンダには、お蔵入りしてしまったスーパースポーツ、次期NSX再生の動きはなく、同ブース全体が「緩やかな電動化の流れ」を醸し出していた。
では、ホンダはどこまで、電気自動車に本気なのか?
筆者は1997年、ホンダがリース販売した電気自動車「EVプラス」をロサンゼルスで数日間、試乗したことがある。また、燃料電池電気自動車こと、FCXクラリティが試作車FCXだった頃、カリフォルニア州内各地で試走し、研究開発者たちの声を拾ってきた。そうした過去の体験を踏まえて、HELLO!全体のデザイン構想を担当した、本田技術研究所・四輪R&Dセンターデザイン開発室クリエイティブ・チーフデザイナー、澤井大輔氏に聞いた。
まず、HELLO!はホンダグループ内における、統括部署や特別プロジェクトなのか?
澤井氏は「まだ、そこまでは至っていない。今後、どのようにまとまっていくかは分からない。(それは)我々にとっても興味深いことだ。(現行の)クルマが電気自動車になるのか、その場合の(満充電での)走行距離は? または、歩くところから発想したことが、EV(=電気自動車)的なモビリティになるのか。例えば、モンパルはこうしたモーターショー会場内でも走行可能。電気自動車は様々なステージで発展する可能性がある。それをこれから考えていく」と語った。
つまり、今回のHELLO!のプレゼンは、ホンダの電気自動車構想の方向性をハッキリとさせた、というものではない。あくまでも、世界自動車産業界大変革の流れのなかで、「ホンダも変わろうとしている」という意思表示に過ぎない。
HELLO!展示各展示車両の開発は、FCXクラリティとEV-Nは和光研究所・栃木研究所の四輪部門、EV-Cubは二輪部門、EVモンパルは汎用機部門、U3-Xと歩行アシストは基礎研究部門がそれぞれ独自開発を行っている。それを「電気」というくくりでデザインイメージ統括するのが、澤井氏の使命である。
では、話題を電気自動車EV-Nに絞る。
日産がリーフという、Cセグメント(コンパクトカー)の大きさ感を提案。トヨタはiQのイメージをさらに小型化した大きさ感。ホンダはトヨタに近い、こうした大きさ感を採用したが、その意図は何か?
「まず、ミニマムモビリティでどうあるべきか? 大人が4人でどこまでつめて乗れるか?を検証した。いまの時代、車内が広いほうが、ポジティブな商品イメージをもたれる。小型化は技術として必然だが、お客さんの価値観と反する面がある」(澤井氏)。
電気モーターの搭載位置は、車体前部(通常のエンジン搭載位置に近い)。バッテリー(リチウムイオン二次電池のイメージ)は、フロントシートの下にT字型で配置するイメージ。「フィットのセンター(燃料)タンクの位置にバッテリーがあるイメージ」(澤井氏)という。
また、EV-Nをそのまま量産化することはない。「まだ、デザインスタディである」(澤井氏)と主張する。
ただ、2010年前半に市販される予定の量産型電気自動車の商品方向性としては、ホンダはトヨタに似ている。「身近な生活圏内での普段の足であれば、この大きさ感で、搭載バッテリーは小さくなる。都市間移動は、FCXクラリティのステージだ。トヨタとは、アウトプットが同じ方向性にあると思う」(澤井氏)。
筆者は著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」のなかで、図表によって「ホンダ・トヨタ」が、「日産・オバマ政権下の米メーカー群」と、電気自動車の早期市場導入において対立の図式にある、と解析した。この構図が、世界自動車産業界再編のキーポイントであると書いた。今回の東京モーターショーにおいて、ホンダ、トヨタ、日産の電気自動車担当者に直接取材した結果、やはり「ホンダとトヨタは、電気自動車の本格導入にコンサバ」という流れは変わっていなかった。
ホンダ、トヨタがコンサバになってしまう最大の理由は、急速充電器などの国際標準化がいまだに確定せず、米中政府の思惑によって、この案件は今後、二転三転することが予測されるからだ。さらに、中国ではリチウムイオン二次電池のセル、モジュール、電池パックなどの形状、容量などについても独自規格を打ち出す動きもある。とはいえ、2012年の米カリフォルニア州ZEV(ゼロエミッションビークル)規制に対応するため、ホンダとトヨタは北米での電気自動車導入はMUSTだ。そうした現状を踏まえて、ある意味の妥協案が、今回のEV-N及びHELLO!なのだ。
こうした電気自動車を取り巻く現状について、澤井氏はこう述べた。
「急速充電器の正確なイメージがない状態だ。EV-Nでは100V,200Vに対応した充電ソケットが、ガソリン車の給油口のイメージでデザインされている。現在は、(ホンダとして電気自動車に対して)待ちというと誤解があるが、(開発の方向性を)ひとつに絞れない。(規格が変われば)デザインを含めて全てが代わってしまう。(今後、ある時点で開発の方向性は)急に見えてくるのではないか。電気自動車開発は、やらなければならない状況だ。だが、現時点でこれだ、とは言えない状況だ。まずは、ガソリン車とハイブリッド車で燃費を向上させることが第一だ。その次の技術として、電気自動車がある。そこには、社会のインフラ、発電のシステムが連動し、革新的にモビリティが一気に代わると思う。(プラグインハイブリッド車については)、今回はハッキリ出来なかったが、次世代のハイブリッド車が提案出来る時に考えたい」。
最後に余談として、先ごろ国土交通省から通達があった、電気自動車走行中の歩行者に対する発生音について、デザイン側として、何か提案がないかと聞いた。
「あくまでも個人的な意見だが…。先ほどブース展示を見ていて感じたのだが、ASIMOの声はどうか?」。
2012年頃、北米で走行するホンダの量産型電気自動車が、「Be careful, I am approaching (お気をつけ下さい。近づいていますよ)」と、しゃべることになるかもしれない。
この1年ほどの間、日本、ドイツ、ノルウェー、アメリカで筆者がホンダのエンジニア各位に取材をしていて、話題を電気自動車に振ると、皆一様にこの言葉を使った。
彼らが「ホンダらしくない」、という根拠は以下の点が挙げられる。
①現時点で、量産可能なレベルでの、他社と大きく違った技術革新がしにくい。
②構成部品が少なくなり、他社との差異が見出しにくい。
③ASIMOによるロボット技術の研究開発は進めているが、スポーティ性を追求してきたガソリン車でのホンダのイメージを、電気自動車に結びつけていくには諸策が必要だ。
そうしたなか、2009年8月22日(土)日本経済新聞をはじめとするメディアが、「ホンダが2010年代前半に北米で、軽自動車サイズの電気自動車を投入。プロトタイプを10月の東京モーターショーで公開」と報じた。
そして迎えた、東京モーターショー。ホンダの展示ブース、客席側から向かって左手に、見慣れない「HELLO!」の文字。その前に、ホワイトボディの電動移動体が3つ並んだ。HELLO!とは、"H"onda "El"ectric mobility "Lo"opの略。筆者の正直な感想を言えば、かなりキツイ語呂合わせ、である。
展示された電動移動体で、初お目見えとなったのが、先に日経新聞がすっぱ抜いた、軽自動車サイズの電気自動車、EV-N。ひと目で、往年のN360がデザインモチーフであることが分かる。
全長x全幅x全高=2860x1475x1515mm、ホイールベースが1995mm。モーター出力、蓄電池関連の広報発表はない。その前には、これまたデザイン原型がすぐに想像がつく、カブの電動版、EV-Cub。加えて、すでに市販されている高齢者などへの医療用小型電動4輪車、EVモンパル。
さらに舞台には、日米ですでにリース販売されている、FCXクラリティ。こちらは、これまで燃料電池車という名称を、燃料電池”電気自動”車に改名した。確かに、福井威夫・ホンダ前社長は、ホンダの電気自動車開発の可能性について聞かれると決まって「燃料電池車も電気自動車だ」と言っていた。
そしてホンダブースの向かって右側には、筆者が東京ビッグサイトで開催(9月29日~10月1日)された、第36回国際福祉機器展で体験した医療用の「歩行アシスト」、そして9月24日報道陣公開された一人乗りの電動移動体「U3-X」が展示された。よく見ると、この「U3-X」は電気自動車「EV-N」のドアパネル内側にも搭載されていた。また、ホンダの子会社であるホンダソルテック社製の薄膜太陽電池がブース壁面に、一体3ユニット構成で、横に3つで縦に3列、掲げられていた。
こうした既存事業や既存製品、コンセプトモデル、さらに太陽電池式の水素ステーションを組み込んで、電気・水素を介した大きなループに見たて、HELLO!と呼んだのだ。
この他、ホンダの出展の目玉は、2010年発売予定のハイブリッド車「CR-Zコンセプト」。
これはインサイトをベースに、エンジン排気量を1.3リッターから1.5リッターに拡大し、ハイブリッド車としては初となる6速マニュアルトランスミッションを採用した。ボディデザインとしては1年前から世界各地のモーターショーで展示されており、スポーツカーファンから「ホンダらしい、次世代車の提案だ」と好評を得てきた。
今回のショーで、トヨタは、レクサスLFA、FT-86コンセプトなど、ガソリン車スポーツカーを前面に押し出した。プラグインプリウスや電気自動車コンセプトモデル・FT-EVIIを、その援護射撃に使った。日産は、電気自動車リーフを中核として、ハイブリッド仕様の登場する新型フーガや、GTR、Zなどが援護射撃をした。
対するホンダには、お蔵入りしてしまったスーパースポーツ、次期NSX再生の動きはなく、同ブース全体が「緩やかな電動化の流れ」を醸し出していた。
では、ホンダはどこまで、電気自動車に本気なのか?
筆者は1997年、ホンダがリース販売した電気自動車「EVプラス」をロサンゼルスで数日間、試乗したことがある。また、燃料電池電気自動車こと、FCXクラリティが試作車FCXだった頃、カリフォルニア州内各地で試走し、研究開発者たちの声を拾ってきた。そうした過去の体験を踏まえて、HELLO!全体のデザイン構想を担当した、本田技術研究所・四輪R&Dセンターデザイン開発室クリエイティブ・チーフデザイナー、澤井大輔氏に聞いた。
まず、HELLO!はホンダグループ内における、統括部署や特別プロジェクトなのか?
澤井氏は「まだ、そこまでは至っていない。今後、どのようにまとまっていくかは分からない。(それは)我々にとっても興味深いことだ。(現行の)クルマが電気自動車になるのか、その場合の(満充電での)走行距離は? または、歩くところから発想したことが、EV(=電気自動車)的なモビリティになるのか。例えば、モンパルはこうしたモーターショー会場内でも走行可能。電気自動車は様々なステージで発展する可能性がある。それをこれから考えていく」と語った。
つまり、今回のHELLO!のプレゼンは、ホンダの電気自動車構想の方向性をハッキリとさせた、というものではない。あくまでも、世界自動車産業界大変革の流れのなかで、「ホンダも変わろうとしている」という意思表示に過ぎない。
HELLO!展示各展示車両の開発は、FCXクラリティとEV-Nは和光研究所・栃木研究所の四輪部門、EV-Cubは二輪部門、EVモンパルは汎用機部門、U3-Xと歩行アシストは基礎研究部門がそれぞれ独自開発を行っている。それを「電気」というくくりでデザインイメージ統括するのが、澤井氏の使命である。
では、話題を電気自動車EV-Nに絞る。
日産がリーフという、Cセグメント(コンパクトカー)の大きさ感を提案。トヨタはiQのイメージをさらに小型化した大きさ感。ホンダはトヨタに近い、こうした大きさ感を採用したが、その意図は何か?
「まず、ミニマムモビリティでどうあるべきか? 大人が4人でどこまでつめて乗れるか?を検証した。いまの時代、車内が広いほうが、ポジティブな商品イメージをもたれる。小型化は技術として必然だが、お客さんの価値観と反する面がある」(澤井氏)。
電気モーターの搭載位置は、車体前部(通常のエンジン搭載位置に近い)。バッテリー(リチウムイオン二次電池のイメージ)は、フロントシートの下にT字型で配置するイメージ。「フィットのセンター(燃料)タンクの位置にバッテリーがあるイメージ」(澤井氏)という。
また、EV-Nをそのまま量産化することはない。「まだ、デザインスタディである」(澤井氏)と主張する。
ただ、2010年前半に市販される予定の量産型電気自動車の商品方向性としては、ホンダはトヨタに似ている。「身近な生活圏内での普段の足であれば、この大きさ感で、搭載バッテリーは小さくなる。都市間移動は、FCXクラリティのステージだ。トヨタとは、アウトプットが同じ方向性にあると思う」(澤井氏)。
筆者は著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」のなかで、図表によって「ホンダ・トヨタ」が、「日産・オバマ政権下の米メーカー群」と、電気自動車の早期市場導入において対立の図式にある、と解析した。この構図が、世界自動車産業界再編のキーポイントであると書いた。今回の東京モーターショーにおいて、ホンダ、トヨタ、日産の電気自動車担当者に直接取材した結果、やはり「ホンダとトヨタは、電気自動車の本格導入にコンサバ」という流れは変わっていなかった。
ホンダ、トヨタがコンサバになってしまう最大の理由は、急速充電器などの国際標準化がいまだに確定せず、米中政府の思惑によって、この案件は今後、二転三転することが予測されるからだ。さらに、中国ではリチウムイオン二次電池のセル、モジュール、電池パックなどの形状、容量などについても独自規格を打ち出す動きもある。とはいえ、2012年の米カリフォルニア州ZEV(ゼロエミッションビークル)規制に対応するため、ホンダとトヨタは北米での電気自動車導入はMUSTだ。そうした現状を踏まえて、ある意味の妥協案が、今回のEV-N及びHELLO!なのだ。
こうした電気自動車を取り巻く現状について、澤井氏はこう述べた。
「急速充電器の正確なイメージがない状態だ。EV-Nでは100V,200Vに対応した充電ソケットが、ガソリン車の給油口のイメージでデザインされている。現在は、(ホンダとして電気自動車に対して)待ちというと誤解があるが、(開発の方向性を)ひとつに絞れない。(規格が変われば)デザインを含めて全てが代わってしまう。(今後、ある時点で開発の方向性は)急に見えてくるのではないか。電気自動車開発は、やらなければならない状況だ。だが、現時点でこれだ、とは言えない状況だ。まずは、ガソリン車とハイブリッド車で燃費を向上させることが第一だ。その次の技術として、電気自動車がある。そこには、社会のインフラ、発電のシステムが連動し、革新的にモビリティが一気に代わると思う。(プラグインハイブリッド車については)、今回はハッキリ出来なかったが、次世代のハイブリッド車が提案出来る時に考えたい」。
最後に余談として、先ごろ国土交通省から通達があった、電気自動車走行中の歩行者に対する発生音について、デザイン側として、何か提案がないかと聞いた。
「あくまでも個人的な意見だが…。先ほどブース展示を見ていて感じたのだが、ASIMOの声はどうか?」。
2012年頃、北米で走行するホンダの量産型電気自動車が、「Be careful, I am approaching (お気をつけ下さい。近づいていますよ)」と、しゃべることになるかもしれない。
2009年10月30日金曜日
BMW、7シリーズのハイブリッドカーを発表
ビー・エム・ダブリューは29日、BMW7シリーズにV型8気筒エンジンと電気モーターを採用したハイブリッドモデル“BMW アクティブハイブリッド7”を設定し、予約受付を開始した。納車は、2010年初夏が予定される。
BMW初のハイブリッドモデルとなるBMW アクティブハイブリッド7は、4.4リッターV8直噴エンジン(449ps、66.3kg−m)に、モーター(20ps、21.4kg−m)と8速ATを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。0−100km/hを4.9秒で駆け抜ける加速性能と、同排気量のガソリン車と比べ約15%の燃費向上を実現した。
BMW初のハイブリッドモデルとなるBMW アクティブハイブリッド7は、4.4リッターV8直噴エンジン(449ps、66.3kg−m)に、モーター(20ps、21.4kg−m)と8速ATを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。0−100km/hを4.9秒で駆け抜ける加速性能と、同排気量のガソリン車と比べ約15%の燃費向上を実現した。
このハイブリッドシステムは、一般的にマイルドハイブリッドと呼ばれるタイプで、モーターはエンジンのアシスト役を果たす。モーターのみでの走行やエンジンによる発電が可能なプリウスなどのシステムとは異なり、構造はシンプル。約15%の燃費向上を果たしつつも、メカニズムが軽量コンパクトな構造のため重量増を最小限におさえられ、室内スペースも侵食しないことが特徴である。
バッテリーは高効率なリチウムイオン式。重量は27kgと軽く仕上がっており、車両後部を搭載。トランクルームはべース車と同様のスペースが確保されている。
信号待ちなどで止まるとエンジンが停止し、ブレーキペダルから足を離すと瞬時に再始動するハイブリッド・スタート/ストップ機能を装備するほか、炎天下に駐車した場合に室内温度を下げられるBMW初の“リモート・クライメート・コントロール機能”が標準装備される。
バリエーションは、標準ホイールべース仕様の“BMW アクティブハイブリッド7”と、ホイールベースを140mmストレッチしたロングボディ仕様“BMW アクティブハイブリッド7 L”の2タイプが設定される。
ステアリング位置は、左ハンドルのみ。
・BMW ActiveHybrid 7:1280万円
・BMW ActiveHybrid 7 L:1405万円
バッテリーは高効率なリチウムイオン式。重量は27kgと軽く仕上がっており、車両後部を搭載。トランクルームはべース車と同様のスペースが確保されている。
信号待ちなどで止まるとエンジンが停止し、ブレーキペダルから足を離すと瞬時に再始動するハイブリッド・スタート/ストップ機能を装備するほか、炎天下に駐車した場合に室内温度を下げられるBMW初の“リモート・クライメート・コントロール機能”が標準装備される。
バリエーションは、標準ホイールべース仕様の“BMW アクティブハイブリッド7”と、ホイールベースを140mmストレッチしたロングボディ仕様“BMW アクティブハイブリッド7 L”の2タイプが設定される。
ステアリング位置は、左ハンドルのみ。
・BMW ActiveHybrid 7:1280万円
・BMW ActiveHybrid 7 L:1405万円
2009年10月28日水曜日
ガリバー、米EVベンチャーの販売促進 中古「テスラ」来春発売へ
中古車買い取り販売のガリバーインターナショナルは、米シリコンバレーに本社を置く電気自動車(EV)のベンチャー「テスラモータース」のスポーツカータイプのEV「テスラロードスター」の中古車を入荷、来春にも発売する。価格は1000万円程度の見込み。1回の充電で約390キロ、最高時速200キロを誇るのが売りだ。ガリバーは今後、日本で販売網を持たないEVベンチャーの販売促進に取り組む。
テスラロードスターは英ロータス社の「エリーゼ」をベースに開発されたスポーツカーで、2人乗り。約6800個のリチウム電池を搭載し、家庭用電源で充電できる。電気代は1マイル(約1.6キロ)の走行で2セント(約2円)以下という。08年の発売以降、700台以上の販売実績がある。
試乗すると、シートは硬かったが、走行時の振動や雑音がなく、乗り心地は悪くない。スポーツカーらしいダイナミックな走りとEVの静寂性を兼ね備えているといえそうだ。
テスラ社では、500万円程度のセダンタイプのEV「モデルS」を2011年以降に年間2万台規模を生産する予定で、日本での販売も計画している。
ガリバーは8月、EV開発を手がける新会社を設立。国内に販売網を持たないEVベンチャーのEVをネット販売する計画も進めており、EV普及に取り組んでいる。
テスラロードスターは英ロータス社の「エリーゼ」をベースに開発されたスポーツカーで、2人乗り。約6800個のリチウム電池を搭載し、家庭用電源で充電できる。電気代は1マイル(約1.6キロ)の走行で2セント(約2円)以下という。08年の発売以降、700台以上の販売実績がある。
試乗すると、シートは硬かったが、走行時の振動や雑音がなく、乗り心地は悪くない。スポーツカーらしいダイナミックな走りとEVの静寂性を兼ね備えているといえそうだ。
テスラ社では、500万円程度のセダンタイプのEV「モデルS」を2011年以降に年間2万台規模を生産する予定で、日本での販売も計画している。
ガリバーは8月、EV開発を手がける新会社を設立。国内に販売網を持たないEVベンチャーのEVをネット販売する計画も進めており、EV普及に取り組んでいる。
2009年10月24日土曜日
東京モーターショー2009 速報!<マツダ・スズキ・ダイハツ編>
最後は、マツダ・スズキ・ダイハツをご紹介する。
■マツダ 清(きよら)
参考出品
『マツダ 清』は、次世代直噴ガソリンエンジン『マツダ SKY-G1.3』と、コンパクトで軽量な新開発の6速オートマチックトランスミッション『マツダ SKY-Drive』を組み合わせ、優れた環境性能と力強い走りを両立させたコンパクトコンセプトカー。
独自のアイドリングストップ技術「i-stop」や、減速時のエネルギーを回生してバッテリーを充電するシステム、そして100kgの軽量化を達成するコンパクトで空力性能に優れたボディなどにより、32km/Lという超低燃費(10・15モード燃費)を実現する。
■スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド
参考出品
「スイフト プラグイン・ハイブリッド」は、日常の必要最小限の距離を電気自動車として走ることを基本コンセプトとし、駆動用モーターとバッテリー、及び発電用のエンジンを搭載した生活密着型のシリーズ式ハイブリッド車である。
近場の買い物や毎日の通勤といった近距離の移動では、家庭電源から充電されたバッテリーの電力で電気自動車として走行し、バッテリーの残量が少なくなった場合、軽自動車用エンジンによる発電により、バッテリーに電力の供給が可能。
「通勤や買い物に利用し、その距離は20km程度」というユーザーが多い中、「電気自動車ではバッテリーが切れたら、動けなくなってしまう。」という不安がなく、充電スタンドを探す手間もないという。
「スイフト プラグイン・ハイブリッド」は、誰もが手軽にエコロジーに貢献しながら、日常ご利用いただけることを目指した車である。
■ダイハツ イース
参考出品
軽自動車の今後の役割を示す「新たなエコカー」の提案が『イース』。
現行のプラットフォームをベースに、ホイールベースを2,175mmまで短縮。小さくても大人4人が着座可能な4シーターインテリジェントパッケージだ。
■マツダ 清(きよら)
参考出品
『マツダ 清』は、次世代直噴ガソリンエンジン『マツダ SKY-G1.3』と、コンパクトで軽量な新開発の6速オートマチックトランスミッション『マツダ SKY-Drive』を組み合わせ、優れた環境性能と力強い走りを両立させたコンパクトコンセプトカー。
独自のアイドリングストップ技術「i-stop」や、減速時のエネルギーを回生してバッテリーを充電するシステム、そして100kgの軽量化を達成するコンパクトで空力性能に優れたボディなどにより、32km/Lという超低燃費(10・15モード燃費)を実現する。
■スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド
参考出品
「スイフト プラグイン・ハイブリッド」は、日常の必要最小限の距離を電気自動車として走ることを基本コンセプトとし、駆動用モーターとバッテリー、及び発電用のエンジンを搭載した生活密着型のシリーズ式ハイブリッド車である。
近場の買い物や毎日の通勤といった近距離の移動では、家庭電源から充電されたバッテリーの電力で電気自動車として走行し、バッテリーの残量が少なくなった場合、軽自動車用エンジンによる発電により、バッテリーに電力の供給が可能。
「通勤や買い物に利用し、その距離は20km程度」というユーザーが多い中、「電気自動車ではバッテリーが切れたら、動けなくなってしまう。」という不安がなく、充電スタンドを探す手間もないという。
「スイフト プラグイン・ハイブリッド」は、誰もが手軽にエコロジーに貢献しながら、日常ご利用いただけることを目指した車である。
■ダイハツ イース
参考出品
軽自動車の今後の役割を示す「新たなエコカー」の提案が『イース』。
現行のプラットフォームをベースに、ホイールベースを2,175mmまで短縮。小さくても大人4人が着座可能な4シーターインテリジェントパッケージだ。
東京モーターショー2009 速報!<スバル編>
次に紹介するのはスバル。
■プラグイン ステラ フィーチャリング ビームス
参考出品
この夏より日本で販売を開始したプラグイン ステラをベースに、有名セレクトショップ“ビームス”の遊び心溢れるデザインにより、電気自動車を使うことの楽しさを表現した。
■スバル ハイブリッド ツアラー コンセプト
参考出品
彫刻的なエアロフォルムの中に、上質な室内空間と、水平対向エンジン、そしてシンメトリカルAWDを核に長年培ってきたスバル独創の確かな走りのDNAを凝縮し、独自のハイブリッドシステムを組み合わせ、環境性能をさらに高めた将来のグランドツーリングカーが、スバル ハイブリッド ツアラー コンセプトである。
主な特徴としては、 AWDでありながらフラットなフロアを実現し、足元空間を確保すると同時に、車内移動などの使い勝手も向上。ウインドウには特殊なシールド加工を施し、運転者の目の疲れを軽減。シートには通気性に優れた新開発レザーと空調機能を採用し、上質感と快適性を備える。
パワーユニットは、2.0ℓ水平対向直噴ターボガソリンエンジン+リニアトロニック(CVT)に加え、2モーター方式のハイブリッドシステムを採用。燃費効率が悪化しやすい発進時や車庫入れなどの極低速時には、リヤモーターによる駆動を行い、エンジンの動力を使用することなく走行し、周辺環境への配慮と燃費効率を高め、通常走行時には主にエンジンを使用し、直噴ターボガソリンエンジンとAWDを組み合わせた巡航を楽しめる。
搭載する電池には高性能リチウムイオンバッテリーを採用し、既に市場展開を始めている電気自動車プラグイン ステラでの経験・ノウハウを活かし、回生ブレーキ制御などのきめ細やかなエネルギーマネージメントシステムによって、高い燃費効率を実現させる。
その他、スバル独自の先進運転支援システム「EyeSight」と、車車間・路車間通信技術とを融合し、事故リスクの予見・検知性能を大幅に進化させた、クルマに乗る人にさらなる安心・安全を提供する次世代運転支援システムも装備されている。
■プラグイン ステラ フィーチャリング ビームス
参考出品
この夏より日本で販売を開始したプラグイン ステラをベースに、有名セレクトショップ“ビームス”の遊び心溢れるデザインにより、電気自動車を使うことの楽しさを表現した。
■スバル ハイブリッド ツアラー コンセプト
参考出品
彫刻的なエアロフォルムの中に、上質な室内空間と、水平対向エンジン、そしてシンメトリカルAWDを核に長年培ってきたスバル独創の確かな走りのDNAを凝縮し、独自のハイブリッドシステムを組み合わせ、環境性能をさらに高めた将来のグランドツーリングカーが、スバル ハイブリッド ツアラー コンセプトである。
主な特徴としては、 AWDでありながらフラットなフロアを実現し、足元空間を確保すると同時に、車内移動などの使い勝手も向上。ウインドウには特殊なシールド加工を施し、運転者の目の疲れを軽減。シートには通気性に優れた新開発レザーと空調機能を採用し、上質感と快適性を備える。
パワーユニットは、2.0ℓ水平対向直噴ターボガソリンエンジン+リニアトロニック(CVT)に加え、2モーター方式のハイブリッドシステムを採用。燃費効率が悪化しやすい発進時や車庫入れなどの極低速時には、リヤモーターによる駆動を行い、エンジンの動力を使用することなく走行し、周辺環境への配慮と燃費効率を高め、通常走行時には主にエンジンを使用し、直噴ターボガソリンエンジンとAWDを組み合わせた巡航を楽しめる。
搭載する電池には高性能リチウムイオンバッテリーを採用し、既に市場展開を始めている電気自動車プラグイン ステラでの経験・ノウハウを活かし、回生ブレーキ制御などのきめ細やかなエネルギーマネージメントシステムによって、高い燃費効率を実現させる。
その他、スバル独自の先進運転支援システム「EyeSight」と、車車間・路車間通信技術とを融合し、事故リスクの予見・検知性能を大幅に進化させた、クルマに乗る人にさらなる安心・安全を提供する次世代運転支援システムも装備されている。
東京モーターショー2009 速報!<ミツビシ編>
今度は三菱自動車をご紹介。
■ピーエックス ミーブ
参考出品
EV走行を大幅に拡大した新開発「三菱プラグインハイブリッドシステム」を搭載し、50km/L以上の超低燃費を実現したピーエックス ミーブ。また、後輪左右のトルクを移動する新開発S-AWCも搭載し、高い環境性能と走行性能を両立させた新世代クロスオーバーのコンセプトカーである。
「SOLID(ソリッド)」「SAFETY(セーフティ)」「SIMPLE(シンプル)」をコンセプトに、シンプルな佇まいを創出した新時代のクロスオーバーとして相応しいエクステリアデザインである。
インテリアは、航空機のコクピットをイメージさせ、ドライバーの運転への集中力を高めるデザインとした。また、インストルメントパネル全体とドアトリムに、柔らかい発光のLEDイルミネーションを採用することで先進性を表現した。
前輪、後輪を駆動する2つの永久磁石式同期モーターと、高速域での前輪の駆動力をサポートするとともに発電機としての役割を持つ1.6L DOHC MIVEC ガソリンエンジンを搭載。走行状況や駆動用バッテリーの容量に応じて、モーターとエンジンを最も効率的に使用するよう最適なモード切換えを行う「三菱プラグインハイブリッドシステム」を新たに開発。また、駆動用バッテリーの常時モニタリングによりバッテリー容量に応じた最適な充放電を制御するとともに、最適な走行モードを選択する新開発のMiEV OS(MiEV Operating System)を採用。省エネルギーを図りながら快適で安全・安心な走行を実現した。さらに、駆動用バッテリーの電力の有効活用を目的に、その電力の一部を家庭用電力として利用したり、災害時の緊急用電源として使用する給電モードも新たに設定した。
■アイ・ミーブ カーゴ
参考出品
『i-MiEV』をベースに、高い環境性能や優れた経済性といった電気自動車ならではの特長を生かすと同時に、法人や個人事業主向けなど、使用用途を広げるための広大なフリースペースを車体後部に設定した。
■ピーエックス ミーブ
参考出品
EV走行を大幅に拡大した新開発「三菱プラグインハイブリッドシステム」を搭載し、50km/L以上の超低燃費を実現したピーエックス ミーブ。また、後輪左右のトルクを移動する新開発S-AWCも搭載し、高い環境性能と走行性能を両立させた新世代クロスオーバーのコンセプトカーである。
「SOLID(ソリッド)」「SAFETY(セーフティ)」「SIMPLE(シンプル)」をコンセプトに、シンプルな佇まいを創出した新時代のクロスオーバーとして相応しいエクステリアデザインである。
インテリアは、航空機のコクピットをイメージさせ、ドライバーの運転への集中力を高めるデザインとした。また、インストルメントパネル全体とドアトリムに、柔らかい発光のLEDイルミネーションを採用することで先進性を表現した。
前輪、後輪を駆動する2つの永久磁石式同期モーターと、高速域での前輪の駆動力をサポートするとともに発電機としての役割を持つ1.6L DOHC MIVEC ガソリンエンジンを搭載。走行状況や駆動用バッテリーの容量に応じて、モーターとエンジンを最も効率的に使用するよう最適なモード切換えを行う「三菱プラグインハイブリッドシステム」を新たに開発。また、駆動用バッテリーの常時モニタリングによりバッテリー容量に応じた最適な充放電を制御するとともに、最適な走行モードを選択する新開発のMiEV OS(MiEV Operating System)を採用。省エネルギーを図りながら快適で安全・安心な走行を実現した。さらに、駆動用バッテリーの電力の有効活用を目的に、その電力の一部を家庭用電力として利用したり、災害時の緊急用電源として使用する給電モードも新たに設定した。
■アイ・ミーブ カーゴ
参考出品
『i-MiEV』をベースに、高い環境性能や優れた経済性といった電気自動車ならではの特長を生かすと同時に、法人や個人事業主向けなど、使用用途を広げるための広大なフリースペースを車体後部に設定した。
2009年10月23日金曜日
東京モーターショー2009 速報!<ニッサン編>
次は、日産をリポートしよう。
■リーフ
世界初の量産を前提とした電気自動車
クリーンなイメージと、知性を感じるデザインに、最高の空力と風音性能を実現するボディと、革新的で独創的な5人乗り5ドアハッチバックのパッケージングのリーフ。
90kW超の出力を発生するラミネート型コンパクトリチウムイオンバッテリーと、80kW/280Nmを発揮して前輪を駆動する電気モーターを搭載する「リーフ」の加速は驚くほど速く、しかも異次元の静かさにより全く新しい感覚の運転の楽しさを味わうことができる。
「リーフ」のパワートレインは、新型リチウムイオンバッテリーと回生協調ブレーキシステムの搭載により、1回のフル充電で160km(100マイル)以上の航続距離が得られる(*US LA4モード)。
さらに急速充電器を使えば、10分で約50km走行分の充電をすることが可能。家庭で充電する場合も200Vの普通充電で電池容量0%から満充電まで約8時間であり、ひと晩充電すれば、翌朝には運転する準備が整う。
ボディは高剛性の車体構造により、ノイズや振動の車内への侵入を大幅に軽減しており、また、床下にコンパクトなリチウムイオンバッテリーパックを配置したことにより、大人5人が快適に乗れる室内空間と特Aサイズのスーツケースが載る十分なラゲッジスペースを実現した。
また、始動時のスタートアップサウンドを専用に開発し、エンジン始動音に代わる音として採用するなど、最新鋭の技術が盛り込まれている。
■カザーナ
参考出品
革新的なデザインによる全く新しい5ドア小型クロスオーバーカー。
「カザーナ(QAZANA)」は、"混沌とした都会の中に突如現れる異性体"をイメージしている。
大きく張り出したフェンダーが特徴的なエクステリアデザインと、モーターバイクのイメージから生まれたインテリアデザインだ。
カザーナの個性的なデザインは、機能性も追求されたものであり、センターピラーレスの観音開きドアはデザインの特長であるだけでなく、後部座席への乗降性も配慮している。また全長4,060mm、全幅 1,780mm、全高 1,570mmとコンパクトなボディは、街中でも運転しやすいサイズだ。
インテリアのトリムの中からボディの骨組みがそのまま突き出て来たようなデザインは、モーターバイクの構造をイメージさせる。
センターコンソールは、バイクの燃料タンクとシートのようなデザインになっており、バイクで走る時に感じる一体感をQAZANAのコクピットに応用したもの。インストルメントパネルの中央に配置された大型のタッチスクリーンは、GPSナビゲーション情報や通信機能のほか、先進の電子制御四輪駆動システム「ALL(オール) MODE(モード) 4x4」の情報を表示することも想定しているようだ。
■ランドグライダー
参考出品
ランドグライダーは、都市内でのかつてない機動性や俊敏性、今までに無いドライビングの「ワクワク」感をもたらすゼロエミッションのパーソナルモビリティーの新たな可能性を提案している。
タンデムに配置された2つのシートを覆うグライダーのようなグラスキャノピーや、リーン機能に連動して動く可動式フェンダーは非常に特徴的であり、日産のゼロ・エミッション車のファミリーが共通して持つクリーンでフレンドリーな印象も合わせ持ちながらも、ひときわ個性的で親しみやすいエクステリアデザインを目指している。
ランドグライダーは、ステアリングが電気的に接続されている「バイワイヤ」技術 と、コーナリング時に車体を傾けるようなリーン機能によって、車体を最高17度まで傾けることが可能。搭載されたセンサーが、走行速度・舵角・ヨー率を感知してコーナリングに最適な傾斜角度を即座に算出し、コーナーをシャープに、スムーズに曲がることができる。
よって、ドライバーはステアリング操作をするだけで、車体が自動的に最適な角度に傾いてくれます。機能性や駐車時の利便性、滑らかで未来的な外観をもつナローボディーはリーン機能によって実現、さらに新しいドライビングのワクワク感をも提供する。
また、ランドグライダーには非接触式の充電システムが搭載され、近い将来、スーパーマーケットや高速道路のサービスエリアなどにインフラが整備されることにより、車体を充電器に接続することなく充電することが可能となるようだ。
■リーフ
世界初の量産を前提とした電気自動車
クリーンなイメージと、知性を感じるデザインに、最高の空力と風音性能を実現するボディと、革新的で独創的な5人乗り5ドアハッチバックのパッケージングのリーフ。
90kW超の出力を発生するラミネート型コンパクトリチウムイオンバッテリーと、80kW/280Nmを発揮して前輪を駆動する電気モーターを搭載する「リーフ」の加速は驚くほど速く、しかも異次元の静かさにより全く新しい感覚の運転の楽しさを味わうことができる。
「リーフ」のパワートレインは、新型リチウムイオンバッテリーと回生協調ブレーキシステムの搭載により、1回のフル充電で160km(100マイル)以上の航続距離が得られる(*US LA4モード)。
さらに急速充電器を使えば、10分で約50km走行分の充電をすることが可能。家庭で充電する場合も200Vの普通充電で電池容量0%から満充電まで約8時間であり、ひと晩充電すれば、翌朝には運転する準備が整う。
ボディは高剛性の車体構造により、ノイズや振動の車内への侵入を大幅に軽減しており、また、床下にコンパクトなリチウムイオンバッテリーパックを配置したことにより、大人5人が快適に乗れる室内空間と特Aサイズのスーツケースが載る十分なラゲッジスペースを実現した。
また、始動時のスタートアップサウンドを専用に開発し、エンジン始動音に代わる音として採用するなど、最新鋭の技術が盛り込まれている。
■カザーナ
参考出品
革新的なデザインによる全く新しい5ドア小型クロスオーバーカー。
「カザーナ(QAZANA)」は、"混沌とした都会の中に突如現れる異性体"をイメージしている。
大きく張り出したフェンダーが特徴的なエクステリアデザインと、モーターバイクのイメージから生まれたインテリアデザインだ。
カザーナの個性的なデザインは、機能性も追求されたものであり、センターピラーレスの観音開きドアはデザインの特長であるだけでなく、後部座席への乗降性も配慮している。また全長4,060mm、全幅 1,780mm、全高 1,570mmとコンパクトなボディは、街中でも運転しやすいサイズだ。
インテリアのトリムの中からボディの骨組みがそのまま突き出て来たようなデザインは、モーターバイクの構造をイメージさせる。
センターコンソールは、バイクの燃料タンクとシートのようなデザインになっており、バイクで走る時に感じる一体感をQAZANAのコクピットに応用したもの。インストルメントパネルの中央に配置された大型のタッチスクリーンは、GPSナビゲーション情報や通信機能のほか、先進の電子制御四輪駆動システム「ALL(オール) MODE(モード) 4x4」の情報を表示することも想定しているようだ。
■ランドグライダー
参考出品
ランドグライダーは、都市内でのかつてない機動性や俊敏性、今までに無いドライビングの「ワクワク」感をもたらすゼロエミッションのパーソナルモビリティーの新たな可能性を提案している。
タンデムに配置された2つのシートを覆うグライダーのようなグラスキャノピーや、リーン機能に連動して動く可動式フェンダーは非常に特徴的であり、日産のゼロ・エミッション車のファミリーが共通して持つクリーンでフレンドリーな印象も合わせ持ちながらも、ひときわ個性的で親しみやすいエクステリアデザインを目指している。
ランドグライダーは、ステアリングが電気的に接続されている「バイワイヤ」技術 と、コーナリング時に車体を傾けるようなリーン機能によって、車体を最高17度まで傾けることが可能。搭載されたセンサーが、走行速度・舵角・ヨー率を感知してコーナリングに最適な傾斜角度を即座に算出し、コーナーをシャープに、スムーズに曲がることができる。
よって、ドライバーはステアリング操作をするだけで、車体が自動的に最適な角度に傾いてくれます。機能性や駐車時の利便性、滑らかで未来的な外観をもつナローボディーはリーン機能によって実現、さらに新しいドライビングのワクワク感をも提供する。
また、ランドグライダーには非接触式の充電システムが搭載され、近い将来、スーパーマーケットや高速道路のサービスエリアなどにインフラが整備されることにより、車体を充電器に接続することなく充電することが可能となるようだ。
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