ルノーは13日、新型ミッドサイズセダンの『フルエンス』をベースにしたEVを、2011年前半からトルコ・ブルサ工場で生産すると発表した。
ルノーは今年9月のフランクフルトモーターショーで、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開。2011年前半に発売されるEVは、このコンセプトカーを市販化したものになる。
新型フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられる。
そのEVバージョンは、最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生するモーターをフロントアクスル近くに配置。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。
充電は3種類の方法を用意。「スタンダード」は家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4‐8時間。充電ステーションなどで行う「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。
フルエンスのEVは2011年前半から、通常モデルと同じくトルコ・ブルサ工場で生産され、イスラエルとデンマークへ投入。その後、欧州主要国で発売される。ルノーは『カングー』ベースのEVなど合計4車種をリリースする計画で、日産とともにEV市場のリーダー的存在を目指している。