2009年10月23日金曜日

東京モーターショー2009 速報!<ニッサン編>

次は、日産をリポートしよう。


■リーフ
世界初の量産を前提とした電気自動車
 クリーンなイメージと、知性を感じるデザインに、最高の空力と風音性能を実現するボディと、革新的で独創的な5人乗り5ドアハッチバックのパッケージングのリーフ。

 90kW超の出力を発生するラミネート型コンパクトリチウムイオンバッテリーと、80kW/280Nmを発揮して前輪を駆動する電気モーターを搭載する「リーフ」の加速は驚くほど速く、しかも異次元の静かさにより全く新しい感覚の運転の楽しさを味わうことができる。

「リーフ」のパワートレインは、新型リチウムイオンバッテリーと回生協調ブレーキシステムの搭載により、1回のフル充電で160km(100マイル)以上の航続距離が得られる(*US LA4モード)。

 さらに急速充電器を使えば、10分で約50km走行分の充電をすることが可能。家庭で充電する場合も200Vの普通充電で電池容量0%から満充電まで約8時間であり、ひと晩充電すれば、翌朝には運転する準備が整う。

 ボディは高剛性の車体構造により、ノイズや振動の車内への侵入を大幅に軽減しており、また、床下にコンパクトなリチウムイオンバッテリーパックを配置したことにより、大人5人が快適に乗れる室内空間と特Aサイズのスーツケースが載る十分なラゲッジスペースを実現した。

 また、始動時のスタートアップサウンドを専用に開発し、エンジン始動音に代わる音として採用するなど、最新鋭の技術が盛り込まれている。


■カザーナ
参考出品
 革新的なデザインによる全く新しい5ドア小型クロスオーバーカー。

「カザーナ(QAZANA)」は、"混沌とした都会の中に突如現れる異性体"をイメージしている。
大きく張り出したフェンダーが特徴的なエクステリアデザインと、モーターバイクのイメージから生まれたインテリアデザインだ。



 カザーナの個性的なデザインは、機能性も追求されたものであり、センターピラーレスの観音開きドアはデザインの特長であるだけでなく、後部座席への乗降性も配慮している。また全長4,060mm、全幅 1,780mm、全高 1,570mmとコンパクトなボディは、街中でも運転しやすいサイズだ。





 インテリアのトリムの中からボディの骨組みがそのまま突き出て来たようなデザインは、モーターバイクの構造をイメージさせる。
センターコンソールは、バイクの燃料タンクとシートのようなデザインになっており、バイクで走る時に感じる一体感をQAZANAのコクピットに応用したもの。インストルメントパネルの中央に配置された大型のタッチスクリーンは、GPSナビゲーション情報や通信機能のほか、先進の電子制御四輪駆動システム「ALL(オール) MODE(モード) 4x4」の情報を表示することも想定しているようだ。


■ランドグライダー
参考出品
 ランドグライダーは、都市内でのかつてない機動性や俊敏性、今までに無いドライビングの「ワクワク」感をもたらすゼロエミッションのパーソナルモビリティーの新たな可能性を提案している。







 タンデムに配置された2つのシートを覆うグライダーのようなグラスキャノピーや、リーン機能に連動して動く可動式フェンダーは非常に特徴的であり、日産のゼロ・エミッション車のファミリーが共通して持つクリーンでフレンドリーな印象も合わせ持ちながらも、ひときわ個性的で親しみやすいエクステリアデザインを目指している。



 室内は繭(Cocoon)に包まれたような安心感と、高い品質感を追求。また、急なカーブに大きくリーンする際にも乗員の身体をしっかりと支えることができる、ホールド製の良いシートを採用した。






 ランドグライダーは、ステアリングが電気的に接続されている「バイワイヤ」技術 と、コーナリング時に車体を傾けるようなリーン機能によって、車体を最高17度まで傾けることが可能。搭載されたセンサーが、走行速度・舵角・ヨー率を感知してコーナリングに最適な傾斜角度を即座に算出し、コーナーをシャープに、スムーズに曲がることができる。

 よって、ドライバーはステアリング操作をするだけで、車体が自動的に最適な角度に傾いてくれます。機能性や駐車時の利便性、滑らかで未来的な外観をもつナローボディーはリーン機能によって実現、さらに新しいドライビングのワクワク感をも提供する。

 また、ランドグライダーには非接触式の充電システムが搭載され、近い将来、スーパーマーケットや高速道路のサービスエリアなどにインフラが整備されることにより、車体を充電器に接続することなく充電することが可能となるようだ。