スイスのProtoscar社は21日、2010年3月のジュネーブモーターショーに、コンセプトカー『LAMPO2』を出品すると発表した。昨年のジュネーブで公開したEVスポーツの発展形である。
Protoscar社は1987年に設立されたデザインエンジニアリング会社。ポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などともジョイント。2009年3月のシュネーブモーターショーでは、イタリア語で稲妻や閃光を意味するEVスポーツカーコンセプト、LAMPOを発表した。
2010年のジュネーブには、その進化形のLAMPO2を出品。軽量化やエアロダイナミクス向上に取り組み、市販を想定したコンセプトカーを提案する。
モーターはさらに性能アップ。フロントモーターが前輪、リアモーターが後輪を駆動する4WDで、最大出力354ps、最大トルク61.2kgmを発生する。2次電池は蓄電容量30kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は約200kmだ。4つの充電モードを備え、クイックチャージモードなら、100km走行分の電力を約10分で充電できる。0 - 100km/加速は5秒、最高速は200km/hの実力だ。
Protoscar社は、新型のイメージイラスト1点を公開。前作のLAMPO同様、2シーターのオープンスポーツとなるようだ。チューブラースチールのシャシーに、カーボンファイバーコンポジットのボディを組み合わせた軽量構造にも、いっそうの磨きがかけられると推測される。