トヨタ自動車は4日、家庭用電源で充電し、電気自動車としても走行できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2011年末から一般向けに発売する方針を明らかにした。
米国で年間約1万5000台を先行販売し、日本でも同時期に発売したい考えだ。価格は300万円台となる見通しだ。
世界の自動車メーカーが次世代エコカーの開発を競う中、トヨタは電気自動車より走行距離が長いPHVが主流になると判断。電気自動車より低い価格設定で普及を狙う。
トヨタが投入するPHVは高性能のリチウムイオン電池をフル充電すればモーターだけで約20キロ走り、電池が切れてもエンジンを併用するハイブリッド車として走る。
現行の電気自動車の走行距離(最長100キロ台)を上回る実用性を武器にエコカー開発で主導権を握る。
米国で先行発売するのは、カリフォルニア州がメーカーに対して販売台数の一定割合をエコカーとするよう義務づけている規制が厳しくなると見込まれているためだ。