日本自動車販売協会連合会(自販連)が1日発表した4月の国内新車販売台数(軽自動車を除く)は前年同月比28・6%減の16万6365台と、4月単月としては統計を始めた1968年以降、41年ぶりに20万台を割り、過去最低を記録した。軽自動車を含めた4月新車販売合計も23・0%減の28万4035台と9カ月連続の前年実績割れとなった。
政府は4月からハイブリッド車などエコカー(環境対応車)購入時の取得税と重量税を減免する措置を導入。業界では販売復調への期待もあったが、所得の落ち込みに伴う消費低迷を穴埋めするほどの効果はなく、国内自動車不況の根深さをかえって印象付けた。
メーカー別では、トヨタ自動車が32・5%減、日産自動車が38・7%減などと軒並み大幅減。そんな中、200万円を切る低価格ハイブリッド車「インサイト」の売れ行きが好調なホンダは4・0%増と健闘し、明暗を分けた。
政府は4月に決定した追加経済対策で、エコカーへの買い替えを促進する補助金制度導入も決定。現在国会に上程中の09年度補正予算案が成立すれば減税に補助金制度も加わり、業界では刺激効果を期待する声が高まっている。