インドの自動車メーカー「タタ自動車」が、2011年に生産開始を予定していた「エコ・カー」について、現在見直しを検討中であることを明らかにした。
その理由について、タタ自動車・タイランドは、タイ政府が要求している最低生産台数「5年で10万台」が現在の不況下では多すぎるとしている。
マーケティング部のソムポン代表は「需要低迷が続いた場合、5年で10万台の生産ではコンパクトカー市場がだぶつく。他社も同じ意見だろう」としている。
タタ自動車は他の自動車メーカーやタイ工業連盟と協力して、工業省に規制の緩和を求めているところだ。
先にチャーンチャイ工業相が「インド製エコ・カー輸入の話がある。関税込みで1台10万バーツ程度」と発言したことに対して、タタ自動車・タイランドでは「何かの間違いだろう。インド仕様をタイで販売することは無理」とコメントしている。