2009年5月11日月曜日

エコカー時代、本格的な幕開け=ハイブリッド、初の販売首位

 4月の車名別新車販売ランキング(軽自動車を除く)で、ホンダの「インサイト」が、ハイブリッド車(HV)として初めてトップに立った。18日に発売されるトヨタ自動車のHV「プリウス」の新モデルも順調に受注を伸ばしている。さらに、7月には国内で初めて量産型の電気自動車が市場投入され、話題だけが先行しがちだった環境対応車(エコカー)も、本格的な普及期に入る。

 ホンダは、国内市場が冷え込む中でのインサイトの快挙を、「(HVは)燃費の節約という形で消費者にとって直接、経済的メリットのある環境対策。不況下での節約の意識と温暖化防止への取り組みという要素が絡み合った結果」(広報部)と分析する。

 一方、トヨタの渡辺捷昭社長が「救世主になる」と期待する新型プリウスも、受注はすでに6万台を超えたとみられ、「5月の販売ランキングで首位になる可能性もある」(トヨタ広報部)と好調な出だしを予想する。