EVは走行騒音が少なく、走り始めてすぐに最大トルクが得られることや、加速曲線など、エンジン車とは異なる特性を持つ。 Kangoo Be Bop Z.E.は、その特性を知ってもらうためのデモンストレーション走行車として製作したもの。
同社はEVを2011年に市場に出すことを目指して現在開発中だ。今回のデモカーに採用した電気駆動技術は、量産車に搭載を予定しているものに近いという。
同社は、2008年のパリモーターショーでコンセプトカー「Z.E. Concept」を発表しており、今回のデモカーがEV計画の次の段階となる。
2011年にフリート向けに「Kangoo Express Z.E.」を市場導入する予定だが、今回のデモカーはそのベース車となるプロトタイプではない。量産車のプロトタイプは、2010年に「Kangoo Z.E.」として発表する予定。2011年には、半ばに発売するKangoo Express Z.E.のほか、ファミリー向けセダンのEVを欧州とイスラエルに導入する。その後、2011年末までにEV専用に開発した都市向けモデル、2012年にはEV専用の小型ハッチバック車を導入していく計画だ。