三井物産は3日、子会社を通じて今年1月に参入したカーシェアリング事業の拡大を狙い、富士重工業の電気自動車(EV)「プラグインステラ」を今夏の発売直後に投入する計画を明らかにした。
当面、EVの販売先は企業や官公庁に限られ、一般のドライバーが購入できるのは来春以降。この間に話題の最新エコカーに「試乗」する機会を提供することで、新規会員の獲得に結び付けたい考えだ。
三井物産系のカーシェアリング・ジャパン(東京)は、まず8月中旬にプラグインステラ1台を都内の拠点に配備。来年3月末までには10台近くに増やす。1台当たりの導入コストは充電器の設置費用を含め約800万円と高額だが、利用料金は当面、30分当たり750円(基本料などは別)と、ハイブリッドなどのエコカーと同額に抑える。三井物産は「注目度の高いEVの投入で『2013年に会員数2万人』の目標達成に弾みを付けたい」(自動車総合戦略室)と期待する。