i-MiEV(アイ・ミーブ)は、すでにテレビCMでもお馴染みとなっているが、電力会社などとの公道実証試験を重ね、ついに市販されることが決定した。とはいえ、メンテナンスリースが基本で、主に法人向けだという。価格も459.9万円で、補助金制度を利用しても320.9万円と、個人ユーザーには手の出にくい価格だ。
生産目標台数は年間1400台。来年の4月には5000台規模へ生産を拡大し、量産化によるコストダウンで、一般ユーザーへの普及を拡大したいということだ。
ベースとなったi(アイ)は、元々i-MiEV(アイ・ミーブ)の登場を見越して開発されただけに、ミッドシップに搭載されたエンジンやミッションが搭載されていた部分にモーターやインバーター、そしてガソリンタンクの位置にリチウムイオンバッテリーがきれいに納められている。
そのためボディサイズや室内空間はi(アイ)とまったく変わりはないので、軽自動車規格での登録となる。気になる走りに関してはパワーは64ps、トルクは18.4kg-mを発生。パワーに関しては軽のターボ車と同等だが、トルクに関しては約2倍の数値をマークしている。
車重は200kg近く重くなっているが、低回転から太いトルクを生み出すモーターのおかげで、パワー不足な印象はまったくない。またバッテリーなどの重量物が床下に搭載されるため、低重心で安定感ある走りを実現しているのだ。