日産自動車のカルロス・ゴーン社長は23日、来秋発売する電気自動車(EV)の価格について、「通常の車に匹敵するものでなければならない」と述べ、補助金込みでガソリン車と同じ価格帯に設定することを明らかにした。大量生産でコストを抑え、出遅れているエコカー市場で巻き返しを狙う。横浜市での株主総会後、記者団に語った。
三菱自動車と富士重工業が7月、EVを発売する。しかし、今年度の生産台数は三菱自の「アイミーブ」がわずか1400台で、価格は国の補助金制度を使っても約320万円と、同じ大きさの軽自動車と比べ2〜3倍。これに対し、日産は年産5万台からスタートし、補助金を活用して200万円以下の価格帯に抑えるとみられる。