
超小型EVのコンセプトカー「FT-EVII」は、同社の超小型車「iQ」よりもコンパクトサイズで、全長2730ミリ、全幅1680ミリ、全高1490ミリの4人乗り。ブレーキやアクセルがなく、バーを握って、手で全ての操作を行うのが特徴だ。両側のドアは狭い駐車スペースに停車した場合を考え、前後に動く電動スライド式とした。

トヨタによると「子供の送り迎えなど、都心での近距離移動手段として使用してほしい」という。同社は2012年にもEVを米国市場へ投入する方針で、「FTーEVII」をEVのあり方の一つとして提案したいとしている。
一方、PHVは、ハイブリッド車(HV)新型プリウスをベースに作られており、今年末から日米欧に投入される。コンセプトカーはすでに、今年9月中旬フランクフルト国際モーターショーでも展示されている。
燃費性能は1リットル55キロ以上で、現行のプリウスより20キロ近くアップする。電気モーターだけで動くEV走行の距離は20キロ以上を目指す。充電時間は、100ボルト電源で180分、200ボルト電源で100分。トヨタは「短距離のEVとは違い、長距離走行を担う役割を果たしてほしい」とする。
