欧州トヨタは、新型『プリウス』ベースの「プラグインハイブリッドコンセプト」を、フランクフルトモーターショーで初公開する。家庭用コンセントから充電できるプラグインハイブリッド車で、欧州では2010年の初めから、150台をリース販売する計画だ。
欧州トヨタは5月14日、2010年の初頭からフランス北東部のストラスブールで、約150台の新世代プラグインハイブリッド車をリース販売すると発表。トヨタは2007年からフランス電力公社のEDFと協力して、先代プリウスのプラグインハイブリッド車の実証テストを行ってきた。そのノウハウが新型プリウスのプラグインハイブリッド車に生かされている。
新型プリウスのプラグインハイブリッド車は、2次電池を従来のニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに変更。短距離の市街地走行は基本的にモーターのみで走行するEVとし、高速道路や長距離走行では、エンジンとモーターを併用するフルハイブリッド車となる。
プリウスは走行中にも充電を行うが、プラグインハイブリッド仕様では、家庭や会社、公共施設などのコンセントからも充電が可能。トヨタによると、市販のプリウスよりも、EVモードでの走行時間が長くなるため、CO2排出量をさらに削減できるという。
プリウスのプラグインハイブリッドコンセプトは、15日に開幕するフランクフルトモーターショーで正式発表。トヨタブースでは『オーリス』のハイブリッド仕様車、「オーリスHSD」とともに、主役を務めることになる。