27日閉幕した世界の主要自動車ショー、フランクフルト国際自動車ショーでは、旧東独の国民車「トラバント」の電気自動車(EV)モデルが出展された。「トラビ」の愛称で親しまれた懐かしいデザインの前で、多くの訪問者が足を止めていた。
「トラビ」のEVは独特殊車両メーカーのインディカーや同国小型車メーカーのヘルパなどが共同開発。2012年以降の市場投入を目指す。
今回のショーでは、期間11日の訪問者は85万人にとどまり、前回07年の100万人弱から大幅減となった。ドイツ自動車工業会(VDA)では「出展企業が経費削減のため招待客数を大幅に絞った」としており、自動車不況が影を落とした格好となった。