2009年11月27日金曜日

【ロサンゼルスモーターショー09】BMWは3台のHVを展示

 BMWノースアメリカは25日、12月2日に開幕するロサンゼルスモーターショーの出展内容を明らかにした。

 世界初公開車はないが、『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』『アクティブハイブリッドX6』『アクティブハイブリッド7』の3台を軸に、ハイブリッド車を前面に押し出す。

 コンセプトカーのヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。BMWの考える未来のスポーツカーの姿を表現した1台で、パワートレインは、ターボディーゼルエンジンに2個のモーターを組み合わせ、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車を提案する。

 ミッドシップに置かれるエンジンは、新開発の1.5リットル直3ターボディーゼル。高圧直噴システムや可変ジオメトリーターボなど、BMWの最新技術が導入され、エンジン単体での最大出力は163ps、最大トルクは29.6kgmに達する。

 モーターは、フロントとリアに1個ずつ、合計2個を搭載。それぞれが前輪と後輪を駆動する4WDとなる。トランスミッションは、『M3』『Z4』で定評のある6速「DCT」(ダブルクラッチトランスミッション)だ。

 最大出力51ps、最大トルク29.6kgmを発生するリアモーターは、エンジンとDCTの中間にレイアウト。フロントモーターはフロントアクスルに置かれ、最大出力80ps、最大トルク22.4kgmを生み出す。オーバーブーストモードでは最大10秒間、最大出力を139psまで高めることが可能。どちらのモーターも減速時には回生ブレーキとして作動する。

 車体中央フロア下に置かれる2次電池は、リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量10.8kWh。充電はフロントフェンダーに設けたソケット部から行い、家庭用の220Vコンセントなら約2.5時間、380Vの急速チャージャーを使えば、44分で完了する。

 ターボディーゼルと2個のモーターを合わせたハイブリッドシステムのトータル出力は、356ps、81.6kgmとパワフル。この結果、ヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)という1級スポーツカーにふさわしい性能を獲得した。

 それでいて、欧州複合モード燃費26.6km/リットル、CO2排出量99g/kmと環境性能もトップクラス。また、モーター単独で最大50kmをゼロエミッション走行でき、ディーゼルハイブリッドの最大航続距離644km/hと合わせ、燃料満タン状態で最大694kmを走行できる。

 市販車としては、アクティブハイブリッドX6とアクティブハイブリッド7を展示。両車は基本的に同じハイブリッドシステムを搭載する。

 アクティブハイブリッドX6の場合、直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボ(400ps、62.2kgm)に2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックだ。この結果、アクティブハイブリッドX6は、トータル出力480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得した。

 この大パワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速210km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを発揮する。

 2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウト。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。

 ロサンゼルスのあるカリフォルニア州は、米国の中でもとくに環境意識の高いエリア。BMWのハイブリッド重視の展示内容は、自然な流れといえそうだ。

2009年11月25日水曜日

トヨタ、新型ハイブリッドカー「SAI」を1ヶ月間で約14000台受注

 トヨタは11月24日、新型ハイブリッドカー「SAI」が、受注開始後1ヶ月間で約1万4000台を受注したと発表した。同社月間販売目標3000台の4倍以上に相当する。

 SAIは、「プリウス」の上級モデルに相当するモデル。12月7日から発売される予定であったが、発売前から人気が過熱気味だ。

 ユーザーに好評な点として、「ハイブリッド専用の高級セダンであること」、「コンパクトカーに相当する燃費」、「338万円からの魅力的な価格」、「エコカー減税による約24万円~28万円の減税」などを、同社では挙げている。

 SAIは、2.4リッターのガソリンエンジンと電気モーターとを組み合わせ、システム全体で最高出力140kW(190ps)というパワフルさを誇る。一方、10・15モード燃料消費率は23.0km/lで、コンパクトカークラスの低燃費を実現している。

2009年11月20日金曜日

エコポイントを2010年末、エコカー補助を10年9月末まで延長

 直嶋正行経済産業相は20日、政府の追加経済対策に関連し、省エネ家電の普及を促す「エコポイント制度」を2010年末まで、エコカーの「新車購入補助金制度」を2010年9月末まで延長することを表明した。広報担当者が述べた。

 両制度は、ともに2010年3月末に終了する予定だったが、家電・自動車業界の苦境が続いているため、補助金延長を目指す。新車購入補助金で2300億─2400億円、エコポイントでは環境省と総務省との3省合計で1400億─1500億円の予算計上を提案するという。

2009年11月19日木曜日

<プリウスの評判>プリウスワゴンを写真つきで紹介-中国

 11月12日、トヨタ自動車はハイブリッドカー(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末に発売することを明らかにした。

  ワゴンタイプのプリウスには小型化されたリチウムイオン電池が搭載される予定で、燃費は1リットルあたり30km台となる見通し。世界初の量産ハイブリッド専用車であるプリウスは中国でも人気が高く、中国国内においてもまもなく発売されるとあって、ワゴンタイプのプリウスへの関心は高いようだ。

  中国国務院直属の通信社、新華社のウェブサイトである新華網は『プリウス・ワゴン』のコンセプトモデルの写真を掲載しつつ、紹介する記事を掲載している。

  記事では、「中国国内の消費者にとって、最も有名なハイブリッドカーといえばプリウスだろう。中国国内ではまもなく二代目プリウスが発売されるが、そればかりかプリウスのワゴンタイプとSUVタイプが発売されることが明らかとなった」とした。

  続けて、空調電源用のソーラーパネルが設置されることによって、エンジンを駆動せずとも空調を使用することができる点や、空気抵抗を抑えるデザインによって燃費向上と運転中の騒音を削減した点に言及し、評価した。

2009年11月16日月曜日

EVのレバ、欧米メーカーと提携交渉

 電気自動車(EV)メーカーのレバ(REVA)・エレクトリック・カー・カンパニーは15日、米国と欧州に生産施設を確保するため、現地企業と提携交渉を開始していることを明らかにした。同社は2011/12年度までに海外での売り上げを倍増させる計画という。PTI通信が伝えた。

レバは先週、アイスランドに工場を建設する計画を発表。すでに投資会社ノーザン・ライト・エナジー(NLE)とEVの販売促進で提携している。これ以外にも欧米で地場の製造業者と交渉を進めているという。ただし、工場の数や投資額などの詳細については明らかにしていない。

ただ、米国では10月にニューヨーク州シラキュースに生産拠点を設置すると地元紙で報じられている。米EVメーカーのバノン・オートモーティブ(Bannon Automotive)と協力し、3ドアハッチバックの「NXR」を生産する計画とされていた。(10月22日付本紙に掲載 http://auto-affairs.com/news/0910/091022-2.html ) レバは現在、小型EVの「G―Wiz」を24カ国で販売しているが、11/12年度までに50カ国に展開する考え。同社は今年9月の独フランクフルト・モーターショーに出展した「NXR」と2シーターの2ドアクーペの「NXG」をそれぞれ10年と11年から市場に投入する計画だ。

2009年11月14日土曜日

ルノー、セダンEVをトルコ工場で生産…フルエンス

 ルノーは13日、新型ミッドサイズセダンの『フルエンス』をベースにしたEVを、2011年前半からトルコ・ブルサ工場で生産すると発表した。

 ルノーは今年9月のフランクフルトモーターショーで、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開。2011年前半に発売されるEVは、このコンセプトカーを市販化したものになる。

 新型フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられる。

 そのEVバージョンは、最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生するモーターをフロントアクスル近くに配置。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。

 充電は3種類の方法を用意。「スタンダード」は家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4‐8時間。充電ステーションなどで行う「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。

 フルエンスのEVは2011年前半から、通常モデルと同じくトルコ・ブルサ工場で生産され、イスラエルとデンマークへ投入。その後、欧州主要国で発売される。ルノーは『カングー』ベースのEVなど合計4車種をリリースする計画で、日産とともにEV市場のリーダー的存在を目指している。

2009年11月13日金曜日

「プリウス」のワゴン、2010年末にも発売へ

 トヨタ自動車は12日、ハイブリッド車(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末にも発売することを明らかにした。

 HV市場で先行するプリウスの車種を増やし、ホンダなどライバルを引き離す狙いがある。

 ワゴンタイプのプリウスには、トヨタの量産HVとしては初めて、現在使われているニッケル水素電池より充電容量が大きいリチウムイオン電池を搭載する。さらに、小型化することで車内空間を広く使えるようにする。

 価格は200万円台を想定し、燃費はガソリン1リットルあたり30キロ・メートル台を見込む。セダンタイプと同様にトヨタの全販売店(約4900店)で取り扱う予定。

 トヨタは11年には、ガソリン1リットルで40キロ・メートル走る小型HVも発売する計画だ。

 HVはモーターや制御用コンピューターなど高額部品が必要でガソリン車より利幅は小さいため、トヨタは、車種の増加をテコに販売台数を伸ばし、量産効果を引き出したい考えだ。

2009年11月12日木曜日

ルノー、カングーEV版の生産を決定

 仏ルノーは、“カングー”に電気自動車(EV)版を設定し、2011年前半より生産を開始すると発表した。

 カングーのEV版は、9月のフランクフルトショーで“Zoe Z.E.”や“Twizy Z.E.”といったEVのコンセプトカーと同時に発表された。なお、今回のカングーの市販化が決定される前に、上記2台の電気自動車についても2011年より順次生産が開始されることが発表された。これでルノーが展開する電気自動車のラインアップは、2012年の段階で最低でも3車種に増えることになる。

 カングーEVは、2011年前半より、北フランスのM.C.A.(Maubeuge Carrosserie Automobile)にて生産が開始される。M.C.A.では、現在カングーやカングーbe popなどの生産が行われている。

2009年11月11日水曜日

プジョーの超未来的EV、BB1…イギリスに上陸

 プジョーは7 - 8日、英国ロンドンにおいて、EVコンセプトカー『BB1』を披露した。イギリス初公開とあって、大いに注目を集めた。

 BB1は、2009年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。未来のシティコミューターEVを提案したコンセプトカーで、その斬新なフォルムが注目を集めた。

 ボディサイズは全長2500×全幅1600×全高1540mm、ホイールベース1800mmとコンパクト。ドアはリアヒンジで開き、2輪車のようなシートレイアウトを採用することで、小型ボディでありながら大人4名の乗車を実現する。

 EVシステムは、インホイールモーターを後輪左右にレイアウト。2個のモーターは最大出力13.5ps、最大トルク32.6kgmを発生する。2次電池はリチウムイオンバッテリー。車両重量は600kgに抑えられ、最高速90km/h、最大航続距離120kmの実用性を確保している。

 公開に伴い、ブライアン・フリードマン、チーキーガールズなど、多くの著名人も訪れ、バイクのハンドルのようなステアリングホイールやペダルのない操縦システムなど、未来のモビリティを体感した。

ルノー、新型電気自動車を11年に投入

 仏ルノーは、電気自動車“Zoe Z.E.”と“Twizy Z.E.”を、2011年より順次生産開始すると発表した。

 Zoe Z.E.とTwizy Z.E.は、2009年9月のフランクフルトショーで発表された電気自動車のコンセプトカーだ。

 Zoe Z.E.は、Bセグメント(ルーテシアなどのサイズ)に位置する5人乗りのコンパクトカーで、後続距離は160kmと発表される。

 クリオやクリオキャンパスといったBセグメントの車種を受け持つフリン工場で生産される予定で、市場投入時期は2012年の予定。



 Twizy Z.E.は、街乗りをメインに作られた2人乗りのEVコミューター。後続距離は100km。最高速度は75kmに達するという。

 こちらは、スペインのバラドリド工場にて、2011年より生産される予定となっている。2010年以降、電気自動車が相次いで市場に姿を見せることになりそうだ。

駐車場が“充電スタンド”になる日

 半年前、千葉県から東京都内に引っ越した。転居にあたり、「超」がつくほど可愛いがっていた自家用車を処分した。理由はひとつ。都内は駐車場代があまりにも高いからだ。もちろん、あっさりと「さようなら」をしたわけではなく、今でも未練がましく「あぁ~運転したい、運転したい…」と思う日々が続いている。

 その寂しさを埋めるべく、レンタカーで出かけても私の気持ちは満たされない。なぜなら、私が手放した愛車は今時めったに見かけない昭和のMT車(軽自動車)だったからだ。軽自動車のくせに、やたらと燃費の悪いその車には、パワーステアリングなどの機能は当然のように付いていない。しかし、そんなことは全く苦にならなかった。むしろ、その不便さを楽しみながら、あちこち走りに出かけた。ただ、集中ドアロックがなくて施錠だけは面倒だったが…。

 それはさておき、車と商業施設は切っても切り離せない関係だ。コンビニ業界では、ローソンが電気自動車向け充電器を店舗に設置、スリーエフとミニストップはカーシェアリング事業を開始するなど、積極的な取り組みが目立つ。大型SCでも、鉄道を利用した来店客への優待サービスをつけるなど、環境配慮も兼ねたサービスが展開されている。

 「石油の寿命はあと○○年」と言われて久しいが、商業施設のみならず自治体でも電気自動車の普及を推進する動きが見られる。まだまだ一部が取り組みを開始した段階だが、昨今の環境問題への関心の高さを鑑みると、今後は全国に広がっていくだろう。

 先日、幕張メッセで開催された東京モーターショーも「エコカーの祭典」と言っても過言ではないほど、省エネ一色だった。完成車メーカーはもちろん、関連メーカーも省エネ貢献製品の展開に躍起だ。豊田自動織機のブースには、ローソンの駐車場に設置された充電スタンドと同じシリーズの機種が展示されていた。

 豊田自動織機は今後、コンビニをはじめSCやファミリーレストランへも展開していく方針だという。商業施設の駐車場が、ガソリンスタンドならぬ「充電スタンド」となる日も、夢の世界ではなくなりつつある。

 古い車(しかもMT車)が好きで、乗り心地は悪ければ悪いほど良いと思っている私は、「まるでリビング!」と言わんばかりの快適な居住空間を前面に打ち出した最近のAT車にはまるで興味がない。東京モーターショーで展示されていた“未来の車”たちにも心ときめかず、特別展示されていた初代アコードに見入っていた。そんな私が、エコカーに求めることはただひとつ。ちょっとクセのある、運転しがいのあるエコカーを作って欲しい。

 消えゆく昭和の車たちに、寂しい気持ちばかりを募らせていても仕方がない。私も前向きに次世代のエコカーに期待して省エネに貢献しよう…と考えていて、肝心なことを思い出した。そもそも、都内の駐車場代が高くて、自家用車を手放したのだった!

 当分は、“徒歩”で地球環境の保全に貢献することにしよう。

2009年11月6日金曜日

成約で最大30万円のクーポン…メルセデス・ベンツ “BlueEFFICIENCYキャンペーン”

◆“BlueEFFICIENCYキャンペーン”…メルセデスの環境コンセプト周知と購入サポート

 輸入車乗用車初の減税&新車購入補助金の対象車となった『Sクラス HYBRID ロング』、そして輸入車ガソリンモデルとしては初のエコカー減税適用車種となった『E 250 CGI BlueEFFICIENCY』など、環境への負荷を低減したプロダクトを積極的に日本に導入しているメルセデス・ベンツ。

 そのメルセデス・ベンツでは現在、同社の世界共通環境コンセプトである「BlueEFFICIENCY(ブルーエフィシエンシー)」をより多くのお客様に知っていただくための購入サポートキャンペーンを実施中だ。

 今回のキャンペーンは、排ガスクリーン化・燃費改善・CO2の排出削減により減税や政府による補助金の優遇が得られるモデルの周知が目的。現在のメルセデスおよびスマートの対象モデルの成約・登録で進呈される最大30万円のエコ・アクセサリークーポンが柱となる。このクーポンは、CO2削減に結びつく都市緑化事業に寄付することも可能だ。

 また、新型モデルのE 250 CGIシリーズやSクラス HYBRID ロングでもクーポンの対象となる。なお、このクーポンは、アクセサリーの購入に充てられるほか、メルセデス・ベンツコレクションの購入にも利用できる。

◆最大30万円のアクセサリークーポン

エコ・アクセサリークーポン対象モデルは以下の通り。
【クーポン10万円分】
●Aクラス
●Bクラス
●スマート(クーペ/カブリオ)

【クーポン20万円分】
●Cクラス(セダン/ステーションワゴン)
●Eクラス(セダン/クーペ/ステーションワゴン/CDI搭載モデル)
●SLKクラス
●GLKクラス
●Mクラス
●Rクラス
●Vクラス

【クーポン30万円分】
●CLSクラス
●Sクラス
●CLクラス
●SLクラス
●GLクラス
●Gクラス


◆補助金とクーポンサポートの併用も可能

 また、政府の環境対応車普及促進対策費補助金(※)と組み合わせることで最大45万円分のサポートとなる。補助金該当車種は下記の通り。
※…車齢13年超を廃車し、平成22年度燃費基準達成車の新車を購入すると登録車につき25万円が補助される制度

【35万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン10万円
●A 180
●A 180 エレガンス
●B 180
●スマート フォーツー クーペ mhd
●スマート フォーツー カブリオ mhd
●スマート フォーツー カブリオ

【45万円分サポート】…環境対応車普及促進対策費補助金25万円+エコ・アクセサリークーポン20万円
●C 200 コンプレッサー アバンギャルドのアバンギャルドSパッケージ&ガラス・スライディングルーフ装着車
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー アバンギャルド
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン エレガンス
●C 200 コンプレッサー ステーションワゴン アバンギャルド
●C 250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン アバンギャルド
●E 250 ステーションワゴン アバンギャルド
●E 300 ステーションワゴン
●GLK 300 4MATIC
●ML 350 4MATIC
など

2009年11月5日木曜日

トヨタ、F1撤退 メーカー参戦、色あせた意義

 トヨタ自動車が4日、F1世界選手権からの撤退を正式に表明した。

 昨年末には、ホンダがF1、富士重工(スバル)とスズキが世界ラリー選手権(WRC)から撤退しており、四輪モータースポーツの世界選手権から、日本メーカーが完全に姿を消す。世界不況や、ハイブリッドカー(HV)のヒットに象徴されるエコ志向、若者のクルマ離れ……。逆風の中、日本のモータースポーツは、かつてない冬の時代を迎えている。

 ◇巨額経費、人気も低下
 トヨタのF1撤退の理由が「今の経済状況」(豊田章男社長)にあるのは間違いない。同時に自動車メーカーにとっては、年間数百億円もの経費がかかる「金食い虫」であるF1の魅力が、欠けてきているのも確かだ。

 F1は近年、コスト削減を目的にハイテク技術を締め出す傾向にある。特にエンジンは開発が凍結され、技術力をアピールする場としての魅力は急速に薄れつつある。興行的にも08年のシンガポール・グランプリ(GP)でルノーチームがエースドライバーに勝たせるため、セカンドドライバーにわざと事故を起こさせた事件など、スキャンダルが続発した。今季はコスト削減案を巡り、主管する国際自動車連盟(FIA)とチーム側の間で分裂騒ぎが起きるなど、F1のブランドイメージは失墜していた。

 日本メーカーがF1やWRCに参戦する理由の一つは、モータースポーツ人気の高い欧州での知名度アップ。その点ではトヨタも目的を達した部分があるが、日本でのモータースポーツ人気は低下傾向にある。フジテレビが87年から中継しているF1日本GPの視聴率は、アイルトン・セナ(ブラジル)やアラン・プロスト(フランス)が活躍していた91年に最高の20・8%をマークしたが、今年は5・1%と過去最低。また、日本自動車連盟(JAF)によると、モータースポーツ参加に必要な競技用免許の取得者は92年の8万人超をピークに減り続け、08年は約4万7000人と最盛期の約4割減となった。

 国内の自動車市場も、スポーツ性よりエコ性重視だ。4日まで千葉市の幕張メッセで開かれたモーターショーはハイブリッドや電気自動車などエコ技術一色。かつてショーの華だったレーシングカーなどの展示は、ほとんど見られなかった。

 豊田社長は4日の会見で「地域に根ざしたモータースポーツ活動は続ける。車を鍛え、人を育てる自動車文化の一つにしたい」と話したが、少なくとも国内では、モータースポーツのあり方、メーカーとのかかわり方を見直す時期に来ている。

 トヨタのF1チーム代表を務める山科忠専務取締役は、今後の活動について「エコカーだけのレースでワクワクするか。金をかけず、一般人も参加できるものの中に解決策があるのでは」と話した。

 ◇エコカー開発に集中
 トヨタ自動車東京本社で4日、会見した豊田社長は「ファンのことを考えると身につまされるが、今は商品を軸とした経営に資源を集中すべきだと考えた」と頭を下げた。

 08年のホンダ撤退後も「12年まで継続」の旗を降ろさず、悲願の初優勝を射程圏内にとらえるところまでチームは成長していた。国際C級ライセンスを持ち、自らもレースに出場してきた豊田社長の言葉の端々に悔しさがにじむ。

 今年6月に就任した豊田社長の「公約」は、09年度で2期連続となる赤字決算から、11年3月期に脱却すること。「プリウス」などHV人気で新車販売が復調傾向にあることなどから、5日に発表する09年9月連結中間決算で、営業損失は従来予想の4000億円から大幅に縮小する見通しだ。だが、もうけの大きい高級車、大型車の不振が響き巨額赤字の解消にはほど遠い。

 一方、「経営資源を次世代環境車に投入する」として、撤退したホンダは、レーシングカーの開発を担当していた約400人の技術者のほぼ全員をHV関連技術などの開発にシフト。今年2月発売のHV「インサイト」などを持つエコカー部門を強化した。「走り」のイメージから、エコカーなど環境技術を中核とする企業への転換を進めるホンダは、10年3月期の営業利益を1900億円と予想。業績回復でトヨタに先んじている。

 「100年に1度の大変革期」(豊田社長)を迎えた新車市場を勝ち抜くには、資金や人材など経営資源をエコカー開発に集中しなくてはならない。中間決算が固まるにつれ、トヨタ社内では「F1を続けていては株主に説明がつかない」との声が強まり、F1撤退をこれ以上、遅らせるわけにはいかない状況になっていた。

入場者100万人割れ 東京モーターショー

 千葉市の幕張メッセで開かれていた第41回東京モーターショーは4日、閉幕した。13日間の会期で入場者数は61万4400人となり、32年ぶりに100万人を割り込んだ。景気の低迷で海外の主要メーカーが参加を見送り、出展企業・団体数が113と過去最小規模となったことが響いた。国内市場の縮小が続く中、今後のショーのあり方が問われそうだ。

 東京モーターショーは1954年に始まり、ピークの91年には200万人以上が訪れた。しかし、不況が直撃した今回は前回(2007年)より出展者数、展示面積ともに約半減。出展メーカーも経費節減で演出を簡素化した。

 主催者の日本自動車工業会(自工会)は次世代車を含む最新モデルの試乗会などを企画し、盛り上げを図ったが、入場者数は前回比56・9%減となり、目標の100万人に届かなかった。

 ただ、今回世界初公開された41台のうち、19台が電気自動車やプラグインハイブリッド車などのエコカー。環境分野で一定の成果を挙げたのは確かだ。自工会は「日本が環境技術でトップランナーであることを発信できた」と11年秋の次回開催を予定する。

 自動車メーカー首脳は「商売に直結したショーとなると、中国のショーの比重が高くなる。東京は数を競うのではなく、将来の方向性を出していく場にしていけばいい」と述べ、今後も開催意義はあると強調する。

 一方で、会場で来場者の人気を集めたのはスポーツカー。来場者からは「エコばかりではつまらない」との声も聞かれ、主催者の思惑と自動車ファンの希望がうまくマッチするかも鍵となりそうだ。

2009年11月3日火曜日

トヨタとレクサス、新型HVは7か月待ち

 トヨタは、ハイブリッドカーの新型『プリウス』とレクサス『HS250h』の納期についての見通しを発表。それぞれ、現在注文を入れても2010年5月下旬以降の工場出荷予定となる。

 発表によると、新型プリウスは、10月28日以降の注文分については2010年5月下旬以降の工場出荷予定。HS250hは、10月30日以降の注文分が、2010年5月下旬以降の工場出荷予定としている。

 現在、施行されている「エコカー補助金」は、2010年3月末までに新車を登録したユーザー対して交付される制度で、それ以降の登録では対象外となってしまうが、補助金は受けられなくても購入するユーザーの注文が続いているとみられる。

 トヨタは12月7日に、ハイブリッド専用車『SAI』(サイ)を発売するが、受注状況の発表を待たなければならないが、既に予約注文で同様の状況になると予想される。

2009年11月1日日曜日

ハイブリッド車電池、三洋が仏プジョーに供給 11年から

 三洋電機は仏プジョーシトロエングループ(PSA)にハイブリッド車(HV)向けニッケル水素電池を供給することで合意した。

 PSAが世界初の実用化を目指すディーゼル型HV向けで、出力制御を含めた電池システムも共同開発。2011年から年数万台分を供給する。三洋が電池の供給を決めたのはホンダなどに続いて5社目で、世界的なエコカー開発の広がりに合わせ事業拡大を本格化させる。

 PSAが11年に発売する多目的スポーツ車(SUV)「プジョー3008」と高級車「シトロエンDS5」向け。両車種とも前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動させガソリン燃料のHVより二酸化炭素(CO2)排出量が3割少ないという。PSAは三菱自動車から電気自動車の供給を受けるが、HVの開発も進める。三洋は基本部品のセル(素電池)を洲本工場(兵庫県洲本市)で生産、加西事業所(同県加西市)で完成品に組み立てて輸出する。