新日本石油は31日、青森県などと共同で、ガソリンスタンドに設置した電気自動車(EV)用の充電器が利用可能な状態にあるかどうかを、ドライバーにカーナビゲーションシステムで知らせる実証実験を1月上旬から始めることを明らかにした。
充電器が利用中かどうかが一目で分かるようにして「充電待ち渋滞」をなくし、EVの普及拡大を目指す。
実証実験は国が青森県で実施しているEV充電サービスの実証事業の一環だ。新日石と青森県のほか、日本ユニシスが参加する。
カーナビの地図上に、充電器が置かれている青森市内のガソリンスタンドなどの施設を表示し、充電器が利用中の場合は、マークの色が変わる。EVのドライバーは、最寄りの空いている充電器を簡単に探すことが出来る仕組みだ。
EVは、ガソリン車より走行距離が短いため、充電する機会が多い。充電には急速タイプでも10分以上かかるため、充電待ちの渋滞などが起きれば、EVの普及を妨げる懸念も出ていた。