2010年1月15日金曜日

【東京オートサロン10】開幕、カスタムカーにもエコの流れ

 15日、千葉・幕張メッセでカスタムカーの祭典東京オートサロンが開催した。会場ではエコカーブームに乗り遅れまいとハイブリッドカー『プリウス』や『インサイト』などのカスタムカーを展示するショップもみられた。

 開幕に合わせて、トヨタブースでは豊田章男社長が「クルマを愛する人たちが集まるこのイベントは、私の大好きなものです」とコメント、イベントを通してクルマ業界を盛り上げていきたいと挨拶し、クルマの楽しさを追求したコンセプトモデルなどを紹介した。

 トヨタブースでは、『MR-S』をベースにハイブリッドシステムを搭載した「スポーツハイブリッドコンセプト」や2BOX車に後輪駆動を採用した「FRホットハッチコンセプト」、さらに、09年の東京モーターショーに出展した『FT-86コンセプト』にターボを装着したエボリューションモデル『FT-86 G Sports Concept』のなどのコンセプトモデルを展示。

 厳しい経済環境のせいか、メーカーとして参加したのは、トヨタ、日産、ホンダ、の3社となってしまったが、トヨタでは9台ものコンセプトモデルを投入してくるなど、意気込みの強さが伺える。

 カスタムの世界でもエコを取り入れようという姿勢があちらこちらでみられ、会場からは「東京モーターショーよりおもしろい」との声が聞こえていた。

2010年1月1日金曜日

EVの充電待ち渋滞防止、「空き」ナビに表示

 新日本石油は31日、青森県などと共同で、ガソリンスタンドに設置した電気自動車(EV)用の充電器が利用可能な状態にあるかどうかを、ドライバーにカーナビゲーションシステムで知らせる実証実験を1月上旬から始めることを明らかにした。

 充電器が利用中かどうかが一目で分かるようにして「充電待ち渋滞」をなくし、EVの普及拡大を目指す。

 実証実験は国が青森県で実施しているEV充電サービスの実証事業の一環だ。新日石と青森県のほか、日本ユニシスが参加する。

 カーナビの地図上に、充電器が置かれている青森市内のガソリンスタンドなどの施設を表示し、充電器が利用中の場合は、マークの色が変わる。EVのドライバーは、最寄りの空いている充電器を簡単に探すことが出来る仕組みだ。

 EVは、ガソリン車より走行距離が短いため、充電する機会が多い。充電には急速タイプでも10分以上かかるため、充電待ちの渋滞などが起きれば、EVの普及を妨げる懸念も出ていた。

2009年12月30日水曜日

「電動スクーター」大手も参入 家電店にズラリ並ぶ日

 車にも「エコ」の波が押し寄せている。トヨタのハイブリッドカー・プリウスは新車販売台数でも絶好調。電気自動車(EV)も三菱自動車「i-MiEV(アイミーヴ)」を始め、各社の開発が進められている。そんな中、2輪車でも「電動スクーター」が普及のきざしを見せ始めている。来2010年には中小企業が販売攻勢に意欲をみせ、大手企業も参入する計画を明らかにしている。

 電動スクーターは、電気自動車の2輪車版だ。動力源に充電式電池を用い、モーターで動く。通常の2輪車と違い、エンジンを搭載せず、ガソリンも不要なため、オイルやフィルターの交換などの手間もかからない。ほとんどが原付免許または普通運転免許で運転できる。

ペダルのついたモデルも

 現在電動スクーターを積極的に販売しているのは中小企業だ。イーモービルは07年頃から新型の電動スクーター「カルマート」を販売している。最高時速が約50kmで、1充電での走行距離(航続距離)は最大で60kmと、ガソリンのスクーターとも遜色のないパワーと性能を備えている。

「来年は大々的に展開するつもりです。販売店・代理店などのチャネルを全国に増やしていきます」

 と担当者は話す。整備が簡単なため、車の専門店でなくとも扱える。具体的には明かさなかったが、来年は家電製品を扱っているような「2輪車を売るのが意外と思えるような店」でも販売を始めるという。現在約18万円の価格も、学生など「エコ」に関心ある若い世代に興味を持ってもらえるよう「思い切った価格」に下げ、値ごろ感とともに攻勢をかける構えだ。

 家庭用電源で充電できるスクーター「EV-R55」を09年3月から販売しているプロスタッフは、10年春から新しい電動スクーター「ミレット」を売り出す。ユニークなのは自転車のような「ペダル」がついているところ。

「万一バッテリーが切れたり、急勾配の坂道を登ったりする時のため、ペダルを付けました。足りないところを人が補おう、という発想です」(担当者)。

 価格も13万円と手ごろで、しかも約59kgと軽量だ。

電池の値段が課題

 そんな中、「東京モーターショー09」には、大手企業からも電動スクーターが出展された。ヤマハは「EC-03」「EC-f」「EC-fs」の3つのモデルを披露。そのうち「EC-03」は10年夏の発売が決まっている。

「通常、2輪車の展示にはコアなファンが多いのですが、今回のショーでは女性など新しい層にも興味を持ってもらうことができました」
と担当者は手ごたえをつかんでいる。また、ホンダからもコンセプトモデル「EVE-neo」が出展された。発売は決まっていないが、「一般向けの市販化を目的に開発を進めています」と担当者は語る。

 次世代自動車振興センターの担当者は、普及への課題についてこう話す。

「充電池として使用されるリチウムイオン電池はまだまだ高価。これが量産されることで価格が下がり、かつ航続距離などの性能が上がれば、本当に手軽で便利な乗り物になると思います」

 同センターの電気自動車等統計によると、電動スクーターの保有台数(推定値)は08年で6604台。10年に一気の普及となるか、注目だ。

2009年12月24日木曜日

豊田自動織機、太陽光発電によるEV・PHV向け充電ステーションを開発

 豊田自動織機は24日、電気自動車(EV)や家庭用コンセントで充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)に、太陽光で発電した電力を供給することができるソーラー充電ステーションを開発したと発表した。

 愛知県の豊田市役所や駅前など市内11ヵ所に21基の充電施設が設置される予定で、豊田市が導入するトヨタの次世代エコカー「プリウス プラグインハイブリッド」20台とともに、2010年4月から運用が開始される。

 今回開発したソーラー充電ステーションは、太陽光発電システムと蓄電設備を備え、電力会社の商用電力系統とも連系している。蓄電設備の電力がなくなると商用電力から車両へ充電するため、天候や時間帯に関係なく安定的に充電を行うことが出来る。

 豊田自動織機は、1990年代からトヨタの電気自動車用充電器の開発を手がけており「RAV4EV」や「e-com」などの電気自動車用充電器を開発している。

2009年12月22日火曜日

スイスからEVスポーツコンセプトの進化形

 スイスのProtoscar社は21日、2010年3月のジュネーブモーターショーに、コンセプトカー『LAMPO2』を出品すると発表した。昨年のジュネーブで公開したEVスポーツの発展形である。

 Protoscar社は1987年に設立されたデザインエンジニアリング会社。ポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などともジョイント。2009年3月のシュネーブモーターショーでは、イタリア語で稲妻や閃光を意味するEVスポーツカーコンセプト、LAMPOを発表した。

 2010年のジュネーブには、その進化形のLAMPO2を出品。軽量化やエアロダイナミクス向上に取り組み、市販を想定したコンセプトカーを提案する。

 モーターはさらに性能アップ。フロントモーターが前輪、リアモーターが後輪を駆動する4WDで、最大出力354ps、最大トルク61.2kgmを発生する。2次電池は蓄電容量30kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は約200kmだ。4つの充電モードを備え、クイックチャージモードなら、100km走行分の電力を約10分で充電できる。0 - 100km/加速は5秒、最高速は200km/hの実力だ。

 Protoscar社は、新型のイメージイラスト1点を公開。前作のLAMPO同様、2シーターのオープンスポーツとなるようだ。チューブラースチールのシャシーに、カーボンファイバーコンポジットのボディを組み合わせた軽量構造にも、いっそうの磨きがかけられると推測される。

BMW、「1シリーズクーペ」をベースとしたEVをデトロイトモーターショーで公開

 BMWは、2010年にデトロイトで開かれる北米国際モーターショーで「1シリーズ クーペ」をベースにした電気自動車のコンセプトカー「BMWコンセプト・アクティブE」を公開する。

 BMWコンセプト・アクティブEは、MINI Eに続き、BMWグループがプロジェクトiの一環として開発した2台目の車両となる。

 BMWコンセプト・アクティブEには、専用に開発された新しい同期電気モーターが搭載される。最高出力は125kW(170bhp)で、最大トルクは250Nm。

 蓄電ユニットには、BMWグループとパートナー企業のSBリモーティブ社が、当車両専用として共同で開発した新しいリチウム・イオン・バッテリー・パックを初めて採用。通常の内燃エンジン車で、これまでパワートレインと燃料タンクに使われていた空間には、蓄電ユニットが搭載される。

 BMWで予想する性能値は、0-60km/h加速が4.5秒以内、0-100km/h加速が9秒以内。最高速度は約145km/h(リミッター制御)。1回の充電での航続距離は、MINI Eと同じく、条件次第で約160kmを見込んでいるという(FTP72サイクルによる航続距離は240km)。

ボルボ、「C30」のEVをデトロイトモーターショーで発表

 ボルボ・カー・コーポレーションは、2010年1月のデトロイトモーターショーで、ボルボ「C30」の電気自動車を発表する。

 今回発表されるのは、2009年9月に発表したプロトタイプとは異なり、テスト車両を50台製造し内装・計器類をフル装備するとともに、バッテリーのパッケージングを見直している。

 電気モーターはボンネット下に搭載。重量280kgのバッテリーは、乗員の居住空間やクラッシャブル・ゾーンから離すため、プロペラシャフト内と通常燃料タンクがある場所に設置する。さらに、モーターとバッテリーはカプセルに入れられ、強固なボディー構造で守られていると言う。これにより、従来のボルボC30と同等の安全性、快適さ、そして車内の広さを実現したとしている。

 電気モーターは最高出力82kW(111bhp)で、0-100km/h加速は10.5秒。最高速度は約130km/hとなる。バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、充電時間は欧州の一般的な家庭用電源(230V、16A)で充電した場合8時間以下で、航続距離は150kmとなっている。

 内装は、運転席正面の計器類が一新された。計器盤に表示されるのは速度と消費エネルギーのみ。これ以外のバッテリーの充電残量などの情報は、アイコンで表示される。

 ボルボでは、次のステップとして2010年に工場でテストカーを生産、選ばれたドライバーに2年間運転してもらい、技術面だけでなく日常の使用方法についてもフィードバックを得る予定。またスウェーデン・エネルギー庁は、このプロジェクトに約19億5000万円の援助を行うとしている。

2009年12月11日金曜日

プリウスプラグインHV 価格は525万円、高価すぎてショック

 年内に法人リースが開始される『プリウス プラグインハイブリッド』(プリウスPHV)の価格が判明した。税込価格は525万円、購入補助金を利用して386.4万円が購入価格となる。

 プリウスPHVの補助金は、通常のハイブリッド乗用車に適用されるエコカー補助金ではなく、EVと同じクリーンエネルギー自動車導入補助金が適用される。

 経済産業省からの委託でクリーンエネルギー自動車導入補助金を交付する団体である次世代自動車振興センターによると、プリウスPHV(DLA-ZVW35-BHXEB)の税抜きの車両本体価格は500万円、ベース車両との差額として算出された基準額が264万円、その半額の132万円が補助金として交付されるという。

 モーターショーなどを通じてトヨタは、「PHVは、エンジンとモーターを併用することで電池の搭載量を減らすことができ、日常生活はEVとして使えていざというときのための航続距離も確保できる現実的な技術」として、EVに対しての優位性を説明してきた。ハイブリッド機構もモーターも、量販プリウスのものを流用するとしてきたが、この高価格はどこからきているのだろう。

「充放電を細かく繰り返すハイブリッドの電池と、大容量の放電と充電を長時間維持するEVの電池はまったく別の特性が求められる。PHVは思いのほか難しい」(トヨタエンジニア)というコメントがPHV化が安価におさまらなかった理由かもしれない。

「新型プリウス205万円ショック」とは逆の意味でショックとなった「プリウスPHV525万円」。エコカーの切り札として注目されたこの価格だが、ライバル社たちはひとまず胸を撫で下ろす結果となった。

 トヨタ関係者によれば「リース販売の価格なので気にしない」そうだが、量産モデルの個人向け販売価格はいくらになるのか、今度は期待と不安が入り交じることになる。

2009年12月10日木曜日

ポルシェ カイエン ベースのEV

 ドイツのRUF(ルーフ)社は7日、コペンハーゲンで開幕したCOP15(国連気候変動枠組み第15回締約国会議)において、『eRUFストームスター』を公開した。ポルシェ『カイエン』をベースに開発したEVで、SUVの電気自動車としては世界初となる。

 ルーフ社はポルシェのスペシャリストとして知られ、ポルシェベースのコンプリートカーを数多く製作。ドイツでは正式な自動車メーカーとして認められている。ルーフ社は2008年10月、『911カレラ』をベースにしたEV、『eRUF911プロトタイプ』を開発。試作段階ながら、0-100km/h加速7秒以下、最高速度224km/hという性能を実現した。1回の充電で250 - 300km走行できる。

 さらに2009年3月のジュネーブモーターショーでは、その進化バージョンの『eRUFグリーンスター』を発表。最大出力367psのモーターを搭載し、0-100km/h加速5秒、最高速320km/hのパフォーマンスを達成した。ちなみに、ベースとなった『911カレラカブリオレ』は、0-100km/h加速4.9秒、最高速287km/hである。

 今回発表したeRUFストームスターは、911ベースのEV開発で得られたノウハウを、SUVのカイエンに応用したモデル。eRUFグリーンスターと同様、EVシステムはドイツの大手電子機器メーカー、シーメンスと共同開発された。

「eドライブ」と呼ばれるパワートレーンは、モーター、ジェネレーター、コントロールモジュール、リチウムイオンバッテリーを一体設計したもの。モーターは最大出力367ps、最大トルク96.9kgmと非常に強力なスペックを発揮する。2次電池はLi-Tec社製のリチウムイオンバッテリー。充電は400Vプラグに接続して、約1時間で完了する。

 しかしこのeRUFストームスター、まだ実験段階車という印象だ。車体重量が2670kgと重いこともあり、0-100km/h加速は10秒、最高速は150km/h、最大航続距離は200kmと、911ベースのEVと比較すると、実用面で大きく見劣りする。

 一方、本家のカイエンは3.6リットルV6ガソリン(290ps)搭載のエントリーグレードでも、0-100km/h加速8.1秒、最高速227km/hの実力。今後、ルーフ社ではこの性能を超えるべく、開発を進めることになるのだろう。

2009年12月5日土曜日

プラグインHV、トヨタが11年末発売へ

 トヨタ自動車は4日、家庭用電源で充電し、電気自動車としても走行できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2011年末から一般向けに発売する方針を明らかにした。

 米国で年間約1万5000台を先行販売し、日本でも同時期に発売したい考えだ。価格は300万円台となる見通しだ。

 世界の自動車メーカーが次世代エコカーの開発を競う中、トヨタは電気自動車より走行距離が長いPHVが主流になると判断。電気自動車より低い価格設定で普及を狙う。

 トヨタが投入するPHVは高性能のリチウムイオン電池をフル充電すればモーターだけで約20キロ走り、電池が切れてもエンジンを併用するハイブリッド車として走る。

 現行の電気自動車の走行距離(最長100キロ台)を上回る実用性を武器にエコカー開発で主導権を握る。

 米国で先行発売するのは、カリフォルニア州がメーカーに対して販売台数の一定割合をエコカーとするよう義務づけている規制が厳しくなると見込まれているためだ。

2009年12月4日金曜日

VWが超低燃費ハイブリッド・クーペを初公開

 フォルクスワーゲンAGは、12月2日に開幕したロサンゼルス・オートショーで、ハイブリッド・システムを搭載したコンパクト・クーペのコンセプトであるUp! Lite(アップ!ライト)コンセプトを世界初公開した。

 このコンセプトカーは、2011年末から世界中で発売予定の次世代スモールカー・シリーズ“ニュースモールカーファミリー”をベースに開発した、4人乗りのハイブリッド3ドア・クーペ。“ドイツが誇る自動車エンジニアリングの結晶”と、VWは公言している。

 ボディサイズは、全長3.84m、全幅1.60m、全高1.40m、ホイールベース2.45mで、新型ポロよりひとまわりコンパクト。ボディにはアルミや高張力鋼板、カーボンを効率的に使用し、優れた衝突安全性を実現しながら、わずか695kgという車輌重量を実現した。

 アルミの塊から削りだしたようなリキッドブルーメタリックのエクステリアは、ドアミラーの代わりに小型のカメラを装備。また、エンジン冷却の必要に応じてラジエターグリルが自動開閉するアクティブ・サーマル・マネジメントを採用し、Cd値0.237という極めて優れた空力性能を達成した。

 ハイブリッド・システムは、9月にフランクフルトショーで公開されたL1にも搭載されていたものをベースにした、最高出力51ps/1800~2250r.p.m.、最大トルク12.2kg-mのアイドリングストップ機能付き新開発0.8リッター2気筒直噴ディーゼル・ターボの0.8TDIと、スターターモーターや回生ブレーキ、オルタネーターとしても作動する14ps、7.1kg-mの電気モーター、新型ポロにも採用されている7段DSGで構成。システム合計最高出力は65psだ。バッテリーはリチウムイオン・バッテリーを搭載している。

 加速時には、モーターがエンジンをアシスト。減速時にはエンジンが停止するとともに回生ブレーキが作動し、リチウムイオン・バッテリーを充電する。短距離であればモーターのみによるEV走行も可能だ。

 この結果、Up! Liteコンセプトは、0~100km/h加速12.5秒、最高速度160km/hという実用上十分な動力性能を確保しながら、ハイウェイモードで 40.1km/リッターという超低燃費と、わずか65g/kmという極めて少ないco2排出量を達成している。

 室内は、コンパクトなサイズながら大人4人の居住スペースを確保。前席が前方に移動するイージーエントリー機能により、後席への優れたアクセスを実現した。また、リアシートがワンタッチで折り畳めるイージースイッチを装備した。

 装備面では、エアコンやインターネット接続機能、携帯電話、AV機能、オンボードコンピューターなどをタッチスクリーンで集中コントロールする先進的なインフォテイメントシステムを搭載。LEDリアコンビランプやアルミとカーボンを組み合わせた18インチ・アルミホイールも採用している。

 さらに、夏場の駐車時に、車内の熱気を車外へ放出するパッシブ・パーク・ベンチレーションも採用。エアコンへの付加低減を図っている。エアバッグやESPも装備し、高い安全性も確保した。

 VWによれば、Up! Liteコンセプトは、将来の量産化も視野に入れて開発されたという。ニュースモールファミリーには、ハイブリッド車もラインアップされることになりそうだ。

2009年11月27日金曜日

【ロサンゼルスモーターショー09】BMWは3台のHVを展示

 BMWノースアメリカは25日、12月2日に開幕するロサンゼルスモーターショーの出展内容を明らかにした。

 世界初公開車はないが、『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』『アクティブハイブリッドX6』『アクティブハイブリッド7』の3台を軸に、ハイブリッド車を前面に押し出す。

 コンセプトカーのヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。BMWの考える未来のスポーツカーの姿を表現した1台で、パワートレインは、ターボディーゼルエンジンに2個のモーターを組み合わせ、家庭用電源から充電可能なプラグインハイブリッド車を提案する。

 ミッドシップに置かれるエンジンは、新開発の1.5リットル直3ターボディーゼル。高圧直噴システムや可変ジオメトリーターボなど、BMWの最新技術が導入され、エンジン単体での最大出力は163ps、最大トルクは29.6kgmに達する。

 モーターは、フロントとリアに1個ずつ、合計2個を搭載。それぞれが前輪と後輪を駆動する4WDとなる。トランスミッションは、『M3』『Z4』で定評のある6速「DCT」(ダブルクラッチトランスミッション)だ。

 最大出力51ps、最大トルク29.6kgmを発生するリアモーターは、エンジンとDCTの中間にレイアウト。フロントモーターはフロントアクスルに置かれ、最大出力80ps、最大トルク22.4kgmを生み出す。オーバーブーストモードでは最大10秒間、最大出力を139psまで高めることが可能。どちらのモーターも減速時には回生ブレーキとして作動する。

 車体中央フロア下に置かれる2次電池は、リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量10.8kWh。充電はフロントフェンダーに設けたソケット部から行い、家庭用の220Vコンセントなら約2.5時間、380Vの急速チャージャーを使えば、44分で完了する。

 ターボディーゼルと2個のモーターを合わせたハイブリッドシステムのトータル出力は、356ps、81.6kgmとパワフル。この結果、ヴィジョンエフィシエントダイナミクスは、0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)という1級スポーツカーにふさわしい性能を獲得した。

 それでいて、欧州複合モード燃費26.6km/リットル、CO2排出量99g/kmと環境性能もトップクラス。また、モーター単独で最大50kmをゼロエミッション走行でき、ディーゼルハイブリッドの最大航続距離644km/hと合わせ、燃料満タン状態で最大694kmを走行できる。

 市販車としては、アクティブハイブリッドX6とアクティブハイブリッド7を展示。両車は基本的に同じハイブリッドシステムを搭載する。

 アクティブハイブリッドX6の場合、直噴ガソリン4.4リットルV8ツインターボ(400ps、62.2kgm)に2基のモーターを追加。主に低速用が91ps、26.6kgm、高速用が86ps、28.5kgmのスペックだ。この結果、アクティブハイブリッドX6は、トータル出力480ps、79.5kgmという圧倒的パワーを獲得した。

 この大パワーは、3つの遊星ギアと4つのマルチプレートクラッチで構成する「7速ツーモードアクティブトランスミッション」(ECVT)と4WDの「xドライブ」を介して路面に伝えられ、0-100km/h加速5.6秒、最高速210km/h(リミッター作動)の卓越したパフォーマンスを発揮する。

 2次電池はリチウムイオンではなく、液冷式の高圧ニッケル水素バッテリーで、荷室フロア下にレイアウト。蓄電容量は2.4kWhにとどまる。それでも、車両重量2.5tに迫るヘビー級のX6を最大約2.6km、最高速60km/hでゼロエミッション走行させる。アイドリングストップや回生ブレーキも装備された。

 ロサンゼルスのあるカリフォルニア州は、米国の中でもとくに環境意識の高いエリア。BMWのハイブリッド重視の展示内容は、自然な流れといえそうだ。

2009年11月25日水曜日

トヨタ、新型ハイブリッドカー「SAI」を1ヶ月間で約14000台受注

 トヨタは11月24日、新型ハイブリッドカー「SAI」が、受注開始後1ヶ月間で約1万4000台を受注したと発表した。同社月間販売目標3000台の4倍以上に相当する。

 SAIは、「プリウス」の上級モデルに相当するモデル。12月7日から発売される予定であったが、発売前から人気が過熱気味だ。

 ユーザーに好評な点として、「ハイブリッド専用の高級セダンであること」、「コンパクトカーに相当する燃費」、「338万円からの魅力的な価格」、「エコカー減税による約24万円~28万円の減税」などを、同社では挙げている。

 SAIは、2.4リッターのガソリンエンジンと電気モーターとを組み合わせ、システム全体で最高出力140kW(190ps)というパワフルさを誇る。一方、10・15モード燃料消費率は23.0km/lで、コンパクトカークラスの低燃費を実現している。

2009年11月20日金曜日

エコポイントを2010年末、エコカー補助を10年9月末まで延長

 直嶋正行経済産業相は20日、政府の追加経済対策に関連し、省エネ家電の普及を促す「エコポイント制度」を2010年末まで、エコカーの「新車購入補助金制度」を2010年9月末まで延長することを表明した。広報担当者が述べた。

 両制度は、ともに2010年3月末に終了する予定だったが、家電・自動車業界の苦境が続いているため、補助金延長を目指す。新車購入補助金で2300億─2400億円、エコポイントでは環境省と総務省との3省合計で1400億─1500億円の予算計上を提案するという。

2009年11月19日木曜日

<プリウスの評判>プリウスワゴンを写真つきで紹介-中国

 11月12日、トヨタ自動車はハイブリッドカー(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末に発売することを明らかにした。

  ワゴンタイプのプリウスには小型化されたリチウムイオン電池が搭載される予定で、燃費は1リットルあたり30km台となる見通し。世界初の量産ハイブリッド専用車であるプリウスは中国でも人気が高く、中国国内においてもまもなく発売されるとあって、ワゴンタイプのプリウスへの関心は高いようだ。

  中国国務院直属の通信社、新華社のウェブサイトである新華網は『プリウス・ワゴン』のコンセプトモデルの写真を掲載しつつ、紹介する記事を掲載している。

  記事では、「中国国内の消費者にとって、最も有名なハイブリッドカーといえばプリウスだろう。中国国内ではまもなく二代目プリウスが発売されるが、そればかりかプリウスのワゴンタイプとSUVタイプが発売されることが明らかとなった」とした。

  続けて、空調電源用のソーラーパネルが設置されることによって、エンジンを駆動せずとも空調を使用することができる点や、空気抵抗を抑えるデザインによって燃費向上と運転中の騒音を削減した点に言及し、評価した。

2009年11月16日月曜日

EVのレバ、欧米メーカーと提携交渉

 電気自動車(EV)メーカーのレバ(REVA)・エレクトリック・カー・カンパニーは15日、米国と欧州に生産施設を確保するため、現地企業と提携交渉を開始していることを明らかにした。同社は2011/12年度までに海外での売り上げを倍増させる計画という。PTI通信が伝えた。

レバは先週、アイスランドに工場を建設する計画を発表。すでに投資会社ノーザン・ライト・エナジー(NLE)とEVの販売促進で提携している。これ以外にも欧米で地場の製造業者と交渉を進めているという。ただし、工場の数や投資額などの詳細については明らかにしていない。

ただ、米国では10月にニューヨーク州シラキュースに生産拠点を設置すると地元紙で報じられている。米EVメーカーのバノン・オートモーティブ(Bannon Automotive)と協力し、3ドアハッチバックの「NXR」を生産する計画とされていた。(10月22日付本紙に掲載 http://auto-affairs.com/news/0910/091022-2.html ) レバは現在、小型EVの「G―Wiz」を24カ国で販売しているが、11/12年度までに50カ国に展開する考え。同社は今年9月の独フランクフルト・モーターショーに出展した「NXR」と2シーターの2ドアクーペの「NXG」をそれぞれ10年と11年から市場に投入する計画だ。

2009年11月14日土曜日

ルノー、セダンEVをトルコ工場で生産…フルエンス

 ルノーは13日、新型ミッドサイズセダンの『フルエンス』をベースにしたEVを、2011年前半からトルコ・ブルサ工場で生産すると発表した。

 ルノーは今年9月のフランクフルトモーターショーで、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開。2011年前半に発売されるEVは、このコンセプトカーを市販化したものになる。

 新型フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられる。

 そのEVバージョンは、最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生するモーターをフロントアクスル近くに配置。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。

 充電は3種類の方法を用意。「スタンダード」は家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4‐8時間。充電ステーションなどで行う「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。

 フルエンスのEVは2011年前半から、通常モデルと同じくトルコ・ブルサ工場で生産され、イスラエルとデンマークへ投入。その後、欧州主要国で発売される。ルノーは『カングー』ベースのEVなど合計4車種をリリースする計画で、日産とともにEV市場のリーダー的存在を目指している。

2009年11月13日金曜日

「プリウス」のワゴン、2010年末にも発売へ

 トヨタ自動車は12日、ハイブリッド車(HV)「プリウス」のワゴンタイプを2010年末にも発売することを明らかにした。

 HV市場で先行するプリウスの車種を増やし、ホンダなどライバルを引き離す狙いがある。

 ワゴンタイプのプリウスには、トヨタの量産HVとしては初めて、現在使われているニッケル水素電池より充電容量が大きいリチウムイオン電池を搭載する。さらに、小型化することで車内空間を広く使えるようにする。

 価格は200万円台を想定し、燃費はガソリン1リットルあたり30キロ・メートル台を見込む。セダンタイプと同様にトヨタの全販売店(約4900店)で取り扱う予定。

 トヨタは11年には、ガソリン1リットルで40キロ・メートル走る小型HVも発売する計画だ。

 HVはモーターや制御用コンピューターなど高額部品が必要でガソリン車より利幅は小さいため、トヨタは、車種の増加をテコに販売台数を伸ばし、量産効果を引き出したい考えだ。

2009年11月12日木曜日

ルノー、カングーEV版の生産を決定

 仏ルノーは、“カングー”に電気自動車(EV)版を設定し、2011年前半より生産を開始すると発表した。

 カングーのEV版は、9月のフランクフルトショーで“Zoe Z.E.”や“Twizy Z.E.”といったEVのコンセプトカーと同時に発表された。なお、今回のカングーの市販化が決定される前に、上記2台の電気自動車についても2011年より順次生産が開始されることが発表された。これでルノーが展開する電気自動車のラインアップは、2012年の段階で最低でも3車種に増えることになる。

 カングーEVは、2011年前半より、北フランスのM.C.A.(Maubeuge Carrosserie Automobile)にて生産が開始される。M.C.A.では、現在カングーやカングーbe popなどの生産が行われている。

2009年11月11日水曜日

プジョーの超未来的EV、BB1…イギリスに上陸

 プジョーは7 - 8日、英国ロンドンにおいて、EVコンセプトカー『BB1』を披露した。イギリス初公開とあって、大いに注目を集めた。

 BB1は、2009年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。未来のシティコミューターEVを提案したコンセプトカーで、その斬新なフォルムが注目を集めた。

 ボディサイズは全長2500×全幅1600×全高1540mm、ホイールベース1800mmとコンパクト。ドアはリアヒンジで開き、2輪車のようなシートレイアウトを採用することで、小型ボディでありながら大人4名の乗車を実現する。

 EVシステムは、インホイールモーターを後輪左右にレイアウト。2個のモーターは最大出力13.5ps、最大トルク32.6kgmを発生する。2次電池はリチウムイオンバッテリー。車両重量は600kgに抑えられ、最高速90km/h、最大航続距離120kmの実用性を確保している。

 公開に伴い、ブライアン・フリードマン、チーキーガールズなど、多くの著名人も訪れ、バイクのハンドルのようなステアリングホイールやペダルのない操縦システムなど、未来のモビリティを体感した。